【渡辺満里奈と更年期】「体の乾燥」と「謎の痛み」…未知の魔物・更年期の症状は人それぞれ
育児や家事、仕事などで時間に追われる毎日。さらに追い討ちをかけるのがホルモンバランスの変化や更年期などによる心身の乱れ。子どもは言うことを聞かないし、天気が悪いと体調を崩すし、SNSからはなんだか不穏なニュースが流れてくる……。残念ながらオトナの女性にとって「不機嫌」にならざるを得ないことが世の中には溢れています。 「仕事のミスが増えた」「集中できない」実はこれも更年期症状!? 更年期の10年間にカラダに起こる不調とは? デビュー当時からずっと変わらないハッピーな雰囲気を纏い、タレントとして幅広くテレビやラジオで活躍中の渡辺満里奈さん。2005年にお笑い芸人の名倉潤さん(ネプチューン)と結婚。健やかに育った息子さんと娘さんは現在ともにティーンエージャーに。家事に仕事にと充実しつつも、忙しい毎日を送りながら、常に笑顔で幸せオーラで輝いて……。 そんなハッピーなイメージの満里奈さんも、50代に突入。実は私たちと同じで「不機嫌」だった!? オトナになるのは、誰もが初めてのこと。肉体的にも精神的にも初めて訪れる変化に不安を感じる女性たちにそっと寄り添い、一緒に闘ってくれる満里奈さんのエッセイがスタート! 第2回のテーマは「更年期」について。皆が悩むこの問題に、率直な気持ちをメディアで発信されてきた満里奈さん。満里奈さんの更年期事情は?
更年期の不機嫌
40代の私は「更年期」という言葉をただただ漫然と、 「歳を取ると起こる何か」 「何やらやっかいで怖いもの」 「ひどくなると心がふさいでしまうもの」 などと思っていました。40代前半は不安になるほどの知識もなく、後半になると確実に忍び寄る年波に、どこからかかいつまんだ情報だけで憂鬱になっていたのも確かです。 2019年、野宮真貴さんのライブを同じ事務所の松本孝美さんと拝見して、 「あー、渋谷系の女王はいつまでも美しくはつらつとしているなぁ。あんなにキュートにミニスカートを着こなすなんて凄すぎる!」 とため息し、元気をいただいたその後、赤坂の中華料理屋でお食事をご一緒する機会を得ました。憧れの野宮さんと孝美さんとのお食事。紹興酒を傾け盛り上がったその内容は、なんと「更年期」のことでした。野宮さんは私のちょうど10歳上。孝美さんは5歳上。5歳違いだなんてところから、その時期に起こる体や心の変化の話などをしていたら、「これって更年期(症状)だね」となったのでした。ボウリングパーティーの時に起こった骨折事件や婦人科検診での女性ホルモン枯渇問題などを、明るく面白くチャーミングに話す野宮さんを見て、こんな風に美しく歳を重ねていつもキラキラしている方でも「更年期」というのはやってくる。そんな先輩の話を聞けるのは私たち世代にとっても励みになるし、不安になることないんだなと思わせてくれた大切な日でした。 こうしてこの日私たちは『大人の女史会』というプロジェクトを発足したのです。「50代からの人生を楽しもう!」を合い言葉に、楽しく情報発信をしていくプロジェクトです。 「更年期」とは、女性でいうと閉経の前後各5年ほどの期間、一般的に40代後半頃からの約10年間のことで、誰もが迎えるものです。「更年期症状」といわれる様々な症状が現れ始めますが、体が変化し始め揺らぐ時期でもあるので、誰にも訪れる第2の思春期みたいなものかと私は思っています。これまでは女性の身体的特性によるものと思われていたため、それがおおっぴらに語られることはなく、むしろタブーと思われていた節もありますが、今は少しずつ情報発信されるようになってきました。アメリカで最も影響力があるといわれるセレブリティの一人であるオプラ・ウィンフリーも自身のメディアで積極的に「更年期」(メノポーズ)について発信しています。 誰もが迎えるこの時期ですが、誰もが「更年期障害」に悩むわけではありません。様々な症状が重くなることで日常生活に支障をきたすようになると「更年期障害」といわれるものになるようです。しかし自己判断はせずに、違和感や不安を感じたら、婦人科などお医者さんに相談してくださいね。