【渡辺満里奈と更年期】「体の乾燥」と「謎の痛み」…未知の魔物・更年期の症状は人それぞれ
50代になったころ、どんな症状が出てくるのかとドキドキしていました。50代を迎える前に取材で女性ホルモンの量を測ったところ、ほとんど残っていないカラカラ、砂漠状態!と宣告されていたため、閉経もまだなのにとトホホな気持ちでいたものですから、どんなことが待ち受けているのか未知の魔物に立ち向かうような気持ちでした。しかし実際は、睡眠の質が悪くなっている……かな? 気持ち的に落ち込むことはまああるかな? くらいにしか感じていなかったのです。母の時はどうだったのか聞いてみると、母も特別つらい症状はなかったとの話。さすが「鈍感力」の高い母娘だと妙に納得してしまいました、その時は……。 それが52歳を過ぎた頃。体の乾燥が非常に気になるようになってきました。皮膚の乾燥もですが、体の粘膜という粘膜の質もどうも変わってきたぞ、違和感あるぞ、となってきたのです。特に口腔内の渇きを感じるようになり、唾液の分泌が少なくなってきて感じる口腔内の環境変化。しゃべるときのリップ音が気になったり(特にラジオなどでマイクを通したときに気になる)、口臭も大丈夫かなと気が気ではなくなってきます。 さらに、謎の痛みが襲ってきたのです。右大腿部の外側。最初は筋肉痛かと思っていたのですが、ずっと痛い。何をしていても、何をしていなくても痛い。1ヵ月くらい痛みが続くと不安になってきて、整形外科に行ってみました。同年代のいつもの女性の先生。レントゲンを撮っても悪いところはどこにもない。申し訳なさそうに先生が言います。 「どこにも悪いところはないのでこれは…そうですね…年齢的なものというか…」 「あ、そうですね、そうですね、更年期とかによくあるね、それ、それですよね」 とこちらが気を遣ってしまう。 「そうか、そうか……あ、えっと、ついでにと言ったらなんですが、骨密度って測っていただけますかね?」 と気遣いついでに測っていただいたところ、20代と比べると80%くらいだけど、同年代の平均と比べると130%くらいではありました。簡易的なもので、喜んでいいものなのかわかりませんでした。アロマなどを試して対処していた謎の痛みは3ヵ月くらいして、気づいたらなくなっていました。