【特集】関西発、期待の選手たちが見せる関西インカレ それぞれのストーリー胸に注目の舞台に挑む(読売テレビ「あすリートPlus」)
■東京五輪も経験!期待のスプリンター・青山華依
5月末に行なわれる関西学生陸上競技対校選手権(5月22日~25日)。毎年白熱する関西インカレを目前に、陸上競技は本格的なトラックシーズンを迎えています。 美しき涙の先に ~久光スプリングス 石井優希~ 番組では、関西の学生陸上選手たちに注目。全国トップレベルのスプリンターやハードラーたちが、パリオリンピックへの出場を虎視眈々と狙っています。 1人目に注目したのは、長期にわたり密着している甲南大学・青山華依(はなえ)選手。3年前、当時18歳でオリンピックの夢舞台を走った経験をもつ青山選手。 (青山)「はじめてのオリンピックですが、楽しく走れたのではないかなと思います。自分の走りにも納得がいっています」 ところが、去年2月、練習中の大けがが彼女を襲います。診断の結果は、左ひざ前十字靭帯断裂。当時の心境は…。 (青山)「ことし(2023年)はもう終わりました。今シーズンは諦めたっていう感じです」 競技を続けるため、手術を決断した青山選手。退院後は、長期に渡るリハビリの日々を懸命にこなしました。選手たちと二人三脚で陸上に取り組む伊東浩司さんからも、背中を押されます。 (伊東)「ウォーキングの時期だけは長いから、2・3ヶ月単位で土台を作っていこう。ジョグを始めたら早いから。今シーズン中に一定の走れる見込みをもって、来シーズンに入っていければいいと思う」 もう一度走りたい、そんな思いを胸にリハビリを続け、辛抱強く着実にステージをあげてきた青山選手。そして、手術から約8ヶ月後の11月3日に迎えたエコパトラックゲームズでは、堂々のトップでフィニッシュ。復帰レースを11秒台で走り切りました。 (青山)「吐きそうです…。初めての緊張で、感情がよくわからない。でも、第一段階として走りきれたということが、すごく嬉しいです。見ていただいている方に、帰ってきたぞと思ってもらえるように日本選手権や日本インカレなどで、学生最後としての気持ちを忘れずにがんばりたいです」 スプリンター青山華依選手にとって、かけがえのない勝負のシーズンが始まりました。