復興基金126億円活用 住まい確保、なりわい再建 県9月補正予算案
石川県は3日、一般会計670億3267万円の今年度9月補正予算案を県議会予算委員会協議会に内示した。能登半島地震対応のため、9月補正予算案としては過去最大の規模で、当初予算からの一般会計累計は1兆3073億4711万円。復興基金539億円のうち、126億9543万円を活用し、住まいの確保や、なりわいの再建、災害対応力の強化など復旧復興の加速化を図る。 ●総額1兆3073億円に 例年の9月補正予算案は100億円前後となっている。670億3267万円のうち、地震対応が637億3209万円となった。地震関連の予算は昨年度3月補正予算と今年度当初予算、6月補正予算を含めて、9421億600万円となる。 地震で損壊した宅地や住宅の復旧や新たな住まいの建築に向け、各種施策を進める。県の創造的復興プランの実現へ、行政と地域団体、全国の支援者が連携できるよう取り組むほか、震災を教訓にし、将来の関係人口拡大も目指して能登に人を呼び込む準備に入る。 地震関連では地域コミュニティーの再生や、能登を支える農林水産業への支援にも取り組む。災害対応力の強化や公共施設の復旧、教育環境の充実も図る。賃上げの実現や脱炭素など、将来に向けた施策も推進する。 補正予算案は10日開会の県議会9月定例会に提出される。