実刑確定後2年間行方不明の男確保 広島高検、保釈後の判決に出廷せず
金取引の名目で投資を募り、詐取したとして岡山県警に逮捕され、詐欺と出資法違反の罪で実刑判決が確定したにもかかわらず、2年間行方不明になっていた男について、広島高検が身柄を確保し、収容していたことが18日、高検への取材で分かった。 男は当時、東京の経営コンサルティング会社の顧問だった元被告(69)。2022年3月、岡山地裁倉敷支部に懲役2年6月と罰金250万円の判決を言い渡された。同7月には広島高裁岡山支部に控訴を棄却され、一審判決が確定した。 広島高検などによると、元被告は一審判決前に保釈され、二審判決に出廷しなかった。判決確定を受けて高検が収容のため出頭を求めたが、連絡が取れず行方を追っていた。刑の執行前に行方不明となるケースに関する罰則はないという。 高検は身柄の確保と収容の事実を認めた上で、時期や経緯などについて「詳細は差し控える」としている。