プレジャーボート、タグボートが引く台船とえい航用ロープ両方に接触か 山口県下松市の沈没3人事故
山口県下松市の笠戸湾でプレジャーボートの乗員3人が死亡した衝突事故で、このプレジャーボートは、タグボートが引く台船とえい航用ロープの両方に接触したとみられることが18日、徳山海上保安部への取材で分かった。衝突痕とみられる傷が台船とロープのいずれにもあった。 【写真】衝突したタグボートとプレジャーボート 同保安部によると、台船は全長60メートル。タグボートとロープでつないだ台船との間は約50メートルだったという。笠戸大橋を東側からくぐって南進する予定で航行していた。一方、プレジャーボートは周南市の漁港を出て、橋の東側に向かっていた。複数の関係者によると、事故当時は真っ暗だったという。 事故では、プレジャーボート船長の岩国市周東町の自営業男性(41)と妻(39)、下松市の会社員男性(49)の3人が亡くなった。死因は溺死だった。 同保安部は業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで双方を捜査している。国土交通省運輸安全委員会は19日、地方事故調査官を派遣。同保安部から状況などを聞く。
中国新聞社