11月米大統領選 アメリカが身構えるもうひとつの「もしトラ」【WBSクロス】
トランプ氏支持者が問題視する投票集計機
2020年の選挙が不正だったと訴えるトランプ氏の支持者たち。世論調査では、2024年の大統領選の結果を「信頼できる」と答えた民主党支持者の割合は87%に上ったのに対し、共和党支持者では47%にとどまっています。 トランプ氏やその支持者たちが特に問題視しているのが、投票用紙を集計する機械です。プログラムが不正に操作されトランプ氏からバイデン氏に票が流れたなどと主張しているのです。 投票集計機に疑いの目が向けられる中、メーカーも動き出していました。 「今は多くの人が投票集計機を信用していない時代だ。信用されていない理由はその仕組みが不明確だからだ。投票の集計は透明性が保たれるべきだと思う。それが他社との最大の違いだ」(投票集計機メーカー「ボーディング・ワークス」のベン・アディダさん) ボーディング・ワークスでは製品の設計や技術の情報を全て公開し、不正が疑われにくい投票集計機を開発したのです。アディダさんは本選挙に向け、自治体に売り込みをかけているといいますが、会社の利益よりも大事なことがあるといいます。 「私が懸念しているのは民主主義と選挙の安全性だ。選挙に対する信頼が失われれば、民主主義が損なわれることになる。われわれは国のリーダーが正しい模範を示すよう求めていく」(アディダさん) ※ワールドビジネスサテライト