尼崎浄水場の入札巡り収賄容疑、阪神水道企業団の職員を逮捕…落札した建設会社役員は贈賄容疑
神戸、尼崎など兵庫県内5市で構成する一部事務組合「阪神水道企業団」(神戸市東灘区)発注工事で、業者に入札情報を漏らした見返りに現金数十万円を受け取ったとして、県警は13日、同企業団の40歳代の男性主査を収賄容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
落札した尼崎市の建設会社「金山組」の50歳代の男性役員も、贈賄容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、男性主査は9月、尼崎浄水場(尼崎市)内の舗装補修工事の入札を巡り、非公開の情報を漏らした見返りに、男性役員から現金数十万円を受け取った疑い。
同企業団の公表資料によると、8~9月に行われたこの工事の一般競争入札には、5社が参加。最低制限価格(626万9000円)を上回ったのは金山組のみで、659万8000円で落札した。他の4社の入札額はいずれも500万円台だった。