SEKAI NO OWARI、心と体を補い合った“総力戦”7thアルバム 不調を抱えたFukase「無理に戦わなかった。そういう自分も肯定したい」
──『Nautilus』というアルバムタイトルは“船舶”を意味していますか? Fukase「いや、“オウム貝”のほうですね。アンモナイトとオウム貝が共生していた時代があったという逸話があって。でも、アンモナイトのほうが速くて大きくて強いので、オウム貝は住む場所を深海のほうに変えるんです。そうしたことによって氷河期が訪れたときにオウム貝が生き残って、アンモナイトは絶滅してしまった。オウム貝は弱くて逃げたから生き残ったとも言われていて。この2年半、僕の体調がかなり悪くて。作曲もできなかったから、そこはメンバーに任せて歌詞に専念して。弱くて逃げたからこそ生き残れたオウム貝が、今の自分と重なるところがあるなと思って。逃げたというよりも、無理に戦わなかった。そういう自分も肯定したいと思って『Nautilus』というタイトルを付けました」 ──最後に3月16日宮城公演を皮切りに全国15会場33公演を回るアリーナツアーについて聞かせてください。 Saori「今回は『深海』という大きなコンセプトがありつつも音楽をメインにした内容でもあって」 Nakajin「音楽に特化してバックのミュージシャンも多めにいたり」 Fukase「ナイトクラブをイメージしてるので、SEKAI NO OWARI史上最もチャラいとも言える(笑)」 Saori「チャラいかな?(笑)」 Fukase「チャラくします!(笑)。『深海』というコンセプトでめっちゃチャラい内容にしたいですね」