地元新鋭戦のタイトルを手にさらなる高みを目指す原田才一郎/ボートレース福岡・ルーキーシリーズ
ボートレース福岡の「ルーキーシリーズ第18戦・スカパー!JLC杯」は10日に閉幕。終わってみれば原田才一郎の独壇場となったシリーズだった。 前検の段階でペラ調整に手応えを感じていた原田だが、日ごとに機力がスケールアップ。4日目には「良機シリーズの中に入っても上位級の足になっている」と語るほどの節イチに仕上がっていた。さらに、まずまずの素性を持つ66号機を引けたことに加え、当地での経験も原田にとって大きな強みとなった。今季の当地出走は4回目で、すでに3月と7月には優出しており、地元ならではのアドバンテージを生かして快進撃を見せた。 新鋭リーグ時代には篠崎仁志や前田将太、ルーキーシリーズになってからは新開航ら当地新鋭戦の歴代覇者は後にSG、GIで活躍する選手の名前が並ぶ。優勝後の囲み取材で原田は、同じく福岡初優勝をルーキーシリーズで飾った中田達也さんに触れ、「中田さんが背中を見せてくれたように、今度は自分が引っ張らないと」と新たな決意を語った。 地元ルーキー戦のタイトルを手にした原田が、さらなる高みを目指し一層の活躍を期待させるシリーズとなった。
優勝者コメント・原田才一郎
「福岡3場の中でも博多が一番自分の調整に反応してくれますね。2日目からだんだん良くなっていたし、足は抜群。仕上がりを計算して完璧なスタートを行くことができました。前夜は(7月)若松のルーキーシリーズでインから負けたのが頭をよぎって、メンタル勝負だったので地元で優勝できたのはめちゃくちゃうれしいです。 今までの優勝の中でも格別です。先輩たちが"地元、地元"と言っていた意味がよく分かりました。地元ルーキーシリーズは中田達也さんも優勝したタイトルだったので、それもうれしい。自分がB2級の時に練習、レースと一緒に走って背中を見せてくれていたので。同期の中亮太と"どっちか優勝しような"という話もしていたけど、中がFに散ってしまったのでプレッシャーがありました(笑)。 福岡支部の5000番台は数だけ多い状況になっているので、今度は自分が後輩たちに背中を見せて引っ張っていかないと。来年は記念にも行きたいし、もっと成長したい」
マクール