引き締まった腕は「前腕トレーニング」から。効率的に鍛えるメニュー3選
「腕」の筋トレ日には、多くの人が上腕二頭筋と三頭筋を鍛えます。ですが、それと同時に前腕も鍛えていますか? 前腕の筋肉は、グリップ(握力)の強さを左右します。また、前腕を鍛えれば、腕のほかの筋肉との釣り合いがとれて、全体的に筋肉質な引き締まった見た目も手に入ります。 そこで今回は、前腕を鍛えるベストな方法をご紹介します。
前腕は、ほとんどが「リスト」と「グリップ」の筋肉
前腕には、どのような筋肉が集まっているのでしょうか。実は、指を動かす筋肉のほとんどが前腕に集まっています。 たとえば、右前腕の肉厚の部分に左手を乗せた状態で、右の人差し指から小指までを小刻みに動かすと、これらの筋肉の作用が左手に伝わってくると思います。前腕には、これらの筋肉と指をつなぐ長い腱があるためです。 もし、これらの筋肉が指の近くにあったら、どうなるでしょう。筋肉が手のひらと手の甲に集中しすぎてしまい、物を手に取るなどのシンプルな動作が、とても行ないづらくなるのです。 前腕にはたくさんの筋肉が、それぞれ異なる目的で集まっています。その主なグループ(筋群)をいくつかご紹介しましょう。 指をまっすぐに伸ばすための手指伸筋:前腕の裏側にある。 指を丸めるための手指屈筋:前腕の下側にある。 手首をまっすぐに伸ばしたり、後ろに曲げたりするための手関節伸筋:前腕の裏側、手指伸筋の近くにある。 手首を前に曲げる手関節屈筋:手指屈筋の近くにある。 前腕と手のひらを上または下に向けるための回外筋と回内筋:二頭筋は上腕にある回外筋。二頭筋の鍛え方は、こちらの記事(英語)をチェック。 前腕の上外側にある大きな回内筋が腕橈骨筋(わんとうこつきん):前腕を強く大きく見せたい人は、この腕橈骨筋のトレーニングに注力すること。 以上を踏まえると、前腕のトレーニングは、次の3つのグループに大きく分けることができます。 指と手首の屈曲運動 指と手首の伸展運動 回内運動(前腕と手のひらを下に向ける。または、下に向けた状態をキープする) それでは、前腕の各筋肉のベストな鍛え方をいくつか見ていきましょう。