引退の森泰斗騎手に御神本訓史&本橋孝太が惜別コメント「もっと乗ってほしかった」「言葉を失いました」
29日で引退した森泰斗(43=船橋・騎手会所属)に、ライバルの騎手たちも惜別の声が上がった。森よりデビューが1年遅かったものの、リーディング争いを繰り広げたこともある大井の御神本訓史(43)は「泰斗さんにはいろいろ勉強させてもらいました。学校時代から自分に厳しい人でした。リーディング争いをしたこともあり、タフな方で見習うこともありました」と敬意を抱いていたことを明かしたうえで「ぽっかり穴があくのはみんな一緒だと思います。残してきた精神論、騎乗論を伝えていくという義務もあると思うので、課されたような気もしています」と第一人者の意志を継承していく心構えを口にした。 【写真】ファンに別れ!ラスト騎乗を終えた森泰斗 ともに他地区からの移籍組。さまざまな経験を経てのライバル関係でもあった。「毎日のプレッシャーは計り知れなかったと思います。うるっときちゃいますけどね…」と涙ぐみながら「これだけタフに乗って、休まる暇はなかったと思います」と決断への理解を示した。その一方、「真面目で見習うべき点が多い。人ととしてもですし。彼は周りには言わないからね。もっと言ってくれれば真剣に話もできたんだけどね…。僕らにも相談や頼ってほしかった部分もあります。僕らからしたら、もっと乗ってほしかった気持ちもあります」と複雑な心中ものぞかせた。学年こそ違うものの同じ1981年生まれの戦友。「幕引きは彼自身が決めたこと。最後までよく戦ったと思います」と愛のあるメッセージが送った。 引退会見に臨んだ森が後輩騎手として真っ先に名を挙げたのは「決め打ちしたら天下一品」という本橋孝太(36)。プライベートでも一緒に旅行をするなど親交が深かった。「突然聞いたので最初はショック過ぎで言葉を失いました。ずっと尊敬していた人ですし、リーディングを取る前のすさまじい努力を見ていて、かっこいい人だなと思いました。お疲れさまでしたと言いたいですね」としんみり。敬愛する先輩に向けて「勝った負けたの世界から現実逃避して、好きなことして、好きな酒を飲んでゆっくりしてほしいです。それでまた元気になったら戻ってきてほしいですが、戻ってこなくてもつながっていたいですね」とエールを送っていた。
東スポ競馬編集部