滑走路誤進入、管制官に音で喚起 レーダー監視要員は解除
国土交通省航空局(JCAB)は、滑走路への誤進入時に管制官へ注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」を10月31日から強化する。同日からは、誤進入が発生した場合に注意喚起音が鳴るようにする。喚起音の導入に伴い、現在配置している常時レーダー監視する人員を同日付で解除する。 【図】滑走路占有監視支援機能の強化概要 滑走路占有監視支援機能は、管制官の注意を喚起するシステムで、航空機などが滑走路を使用している状態で他機が進入しようとした場合、管制卓のレーダー画面上に表示する滑走路と航空機情報の表示色が変え、注意を促す。2010年以降、成田、羽田、中部、伊丹、関西、福岡、那覇の7空港で順次導入している。 機能強化は2段階で、10月31日からの「第1ステップ」では画面表示に加え、注意喚起音を追加する。第1ステップの開始により、7空港でのレーダー監視人員は配置を解除する。2025年度中に予定する「第2ステップ」では、さらに切迫した状況が発生した場合に、警報表示と警報音で知らせるようにする。
Yusuke KOHASE