【全文】くい打ち不正問題(5完)「データ流用=支持層に未達」ではない
代理人の「到達した」証言の信憑性をどう考えるか?
NHK:NHKのミネダと申します。まず最近ずっと言われている支持層にその現場代理人は到達しているというふうに言っているとは思うんですけども、ただ、その10年前で曖昧な部分もあるというふうに言っていて、そこっていうのは調査委員会として信憑性はどういうふうに考えているのかっていうことをまず聞かせてください。平居さんにお願いします。 平居:信憑性については弁護士さんたちにもいろいろ、心証も含めてどうですかっていうふうに伺ってるんです。で、それについて言えば、心証が本当のことを言っているのか、うそを言っているのか、そういったことについてはまだ弁護士さんたちもコメントを控えていらっしゃいます。ですから、何度も申し上げてますけど、あの問題の杭の実態を解明しない限り、当時のことは覚えていないということに対して、本当はどうなのかということを今さまざまな形で日報だ、そのときの行動記録だ、いろんなものを集めながら、そういうものを見てもらいながら記憶を呼び覚ますっていう作業をしているんですけど、やっぱりどこまでいってもあの8本の杭はどうなっているのかということが分からない限り、真相の究明というのはずいぶんかかるんだろうなというふうに思っています。 NHK:その8本の杭のところについては今調査してるところではあると思うんですけど、その辺、もう一度、その再調査を含めて、どういうふうに旭化成として調査要請していくんですか。現状、もうかなり言っているんでしょうか。 平居:いえいえ。ですから、その杭について調査をさせていただきたいという申し入れを再三しているということであります。ただ、住民さんが、住民の皆さんが、申し訳ないですけど、旭化成という、建材という会社に対して信用していない部分があるのと、まさに4棟建て替えでいくのかどうかっていうこういう話がまさに今、起こっておりまして、そちらのほうの話に今、強い関心を持ってお付き合いいただける状態ではないんだろうなというふうに今、思っています。 NHK:ちなみにその工期だとか、そういう間に合わせだとか、あと構造的な問題っていうのも一部、指摘されてもいるとは思うんですけれども、その点については新しくその現場代理人がその点についての供述っていうのは何か言っていないんでしょうか。ここも平居さんにお願いできたらと思います。 平居:私が報告を受けている限りでは、彼のレポートは基本的に変わっていないというふうに報告を、柿沢くんから受けています。 NHK:それについては変わっていないというはどういう状況から変わっていないんですか。 平居:私、自分はそこの現場において、ちゃんと杭は届いたと思っている。電流計はみんな跳ねたよと言っている。そこの現場で届かなかった杭はなかったと言っている。自分がデータを流用したことについては、紛失したため、最後にまとめて作ったために、たくさん紛失してしまったためにというまったくこの、変わってきたといえば、1人で最後にまとめてやったかのごとくだったんですが、誰かに手伝ってもらってやったっていう、こういう話になってきてるぐらいのところが変化であって、本質的に彼の主張している自分は支持層に届いたと思って仕事をしていたというところは変わっておりません。 NHK:逆にその質問の仕方として、その現場代理人に対して工期で焦ったのかとか、そういう質問って投げかけてないんでしょうか。 柿沢:それは投げかけてられます。例えば、外部の弁護士の方とか、いろんな当然本件については新聞、テレビ等でも興味深く見ておられますので、そこで取り上げられているような視点なんかも投げかけておられますね。 NHK:投げかけていることに対してはなんて言っているんですか。 柿沢:今の工期のお話に関してはそういう、例えば誰かからプレッシャーを受けたということは記憶にはありませんといふうに答えております。 NHK:ちょっとすいません。ちょっと話が変わるんですけど、この今回の調査の結果なんですけれども、この41件のうちの19件っていう、この総数に対するこの19件というのは、どういう、これが多いのか、少ないのかだとか、この辺り、平居さん、どのように見ているんでしょうか。 平居:これは多いでしょう。これは多いと思いますよ。 NHK:ただ、これ多いっていうのは、これから例えばさらに調査進める中でどんどん出てくる可能性あると思うんですけど、現状で出てくる中でこの19が多いというのは、これ100とか300とかどんどん多くなってくると、予想以上に多いという感覚なんですか。 平居:今、申し上げたのは41件の内の19が多いと申し上げたんですね。41件の19はこれは多いと申し上げています。これからの調査の過程でトータル積み上がっていくつになるかっていうことについては、すいません。再三申し上げていますが、どっかの形でまとめてご報告させていただきたいと。今日、ここで明らかにするのは、申し訳ないですけど控えさせていただきたいと思っています。 NHK:最後にすいません。杭打ち工事全体の旭化成建材のシェアというのが、どれぐらいなのかというのをお聞きしてもよろしいですか。 堺:当時で2%ぐらいだったと思います。2年前にこの事業、コンクリート、既製コンクリートパイル事業は北海道以外ではもう撤退しております。当時のシェアで、撤退直前のシェアで2%程度と記憶しております。 司会:よろしいですか。はい。じゃあ、その後ろの方。こっちです。ごめんなさい。