【プラスチックフリーな生活】ゴミを減らし“ラストロング”の考え方を広めたい|滝沢秀一のサステナブック
私なりのサステナビリティ
――何から始めたらよいのかわからない方に向けて、まずはこれを実践してみてほしいというアドバイスはありますか? お菓子の箱やティッシュの箱、包装紙、ポストに入ってくるチラシなどの紙は、可燃ゴミではなく「古紙回収」に出してください。紙とプラスチックを分別するだけで、家庭のゴミは3分の1も減ります。シュレッダーにかけたものは繊維が細かすぎてNGなのですが、名刺サイズくらいまでは大丈夫。出す曜日が違うだけで、灰になるか再生紙に生まれ変わるか180度変わります。 ――こんな商品・サービスがあったらいいなと思うアイデアはありますか? 実は、4月から「滝沢印の地域循環コンポスト」というサブスクサービスを始めました。 自宅でのコンポストに踏み切れない理由は、虫や臭いが付くことを心配したり、マンションで場所が限られていたりするからですよね? そこで、バッグ型のコンポストを開発しました。それを回収拠点に持ってきてもらい、新しい土と交換します。月に980円で何度でも利用できます。東京の東中野を拠点に、鎌倉や静岡などにも広がっていて、今後はさらにコンポストの回収拠点を増やしていきたいです。 生ゴミを減らすだけではなく、コミュニティづくりも目的のひとつ。地域で生まれたものは地域で処理する。そして、ゴミを回収する人やゴミの行く先が見えることで地域の環境はよくなると思います。 ――自分一人の行動では何も変わらないと思っている人もいるようですが、滝沢さんはどのような思いから行動に移すことができたのでしょうか? ゴミを減らすことで、僕自身が気持ちよく生活するためです。 自分のマンションのゴミ集積所を見たら、ペットボトルのラベルが剥がされていないことが多かったので、他人のものも毎週毎週ラベルを剥がしてみました。そうしたら、みなさん半年後には剥がすようになったんです! 一人の力でも変わることはあると思います。 ゴミ清掃員になって、僕たちの日常は誰かが努力をして保たれているのだと気づきました。日常は当たり前につくられるものではないと思えたことが一番の発見です。