VW新型「ゴルフR」世界初公開! 333馬力・最高時速270kmの最強ゴルフは「光るVWエンブレム」初採用
従来モデルよりも13馬力アップ
独フォルクスワーゲンAG(VW)は2024年6月25日、欧州にて「ゴルフ」の高性能版「ゴルフR」および「ゴルフRヴァリアント」をマイナーチェンジ、新型を世界初公開しました。 【画像】どう進化した!? VW新型「ゴルフR」を写真で見る(38枚)
ゴルフRは、2002年に4代目ゴルフ(ゴルフIV)に設定された「ゴルフR32」が起源。ゴルフR32は241馬力を発生する3.2リッターV型6気筒エンジンを搭載、これはそれまでVWが製造してきたゴルフのなかで、もっともパワフルなモデルでした。 駆動方式は4MOTION(4WD)で、数々の専用装備・設計が採用され、このクラスの技術的なベンチマークになったといいます。ゴルフR32はヒット作となり、販売台数は当初予定の3倍を記録しました。この初代ゴルフRは2003年1月に日本に導入されています。 その後5代目ゴルフ(ゴルフV)にも250馬力に引き上げられた3.2リッターV型6気筒エンジンを搭載するR32を設定。6代目ゴルフ(ゴルフVI)からは2リッター直列4気筒ターボエンジンの「ゴルフR」となり、7代目ゴルフ(ゴルフVII)、そして8代目ゴルフ(ゴルフVIII)にも設定されました。 これまでゴルフRは、累計で25万台以上を販売するヒットモデルとなっています。 今回登場した新型ゴルフRは、改良新型モデルです。2024年に欧州で大幅なアップデートを受けた改良新型ゴルフVIIIをベースにしています。 エクステリアはフロントデザインを改良。LEDプラスヘッドライトや“光る”VWエンブレム、バンパーのエアカーテンなどシャープなデザインに変更されているのが特徴です。また新デザインの19インチ「Warmenau」鍛造ホイールをオプションで用意されています。 インテリアでは、インフォテイメントシステムが刷新、VWとして最大の10.9インチディスプレイを採用しています。これはAIベースのソフトウェア「チャットGPT」に対応、質問に答える音声アシスタントIDAを搭載しています。 2リッター直列4気筒ターボの2.0TSIエンジン「EA888」は、333馬力・420Nmと従来モデルよりも13馬力向上。これは2023年に日本に導入された20周年記念限定車「ゴルフR20イヤーズ」と同等のスペックとなっています。 組み合わされるトランスミッションは7速DSG(DCT)、駆動方式は4MOTION(4WD)です。コーナリングを最適化するために後輪に個別に駆動力を分配することで、走行安定性と敏捷性を向上させる「Rパフォーマンス トルクベクタリング」を備えています。 新型ゴルフRおよびゴルフRヴァリアントの最高速は250km/hですが、オプションのRパフォーマンスパッケージを装備すると、20km/hアップの270km/hになります。 ※ ※ ※ ドイツ市場では2024年7月3日から先行販売が開始されます。ドイツでの車両価格はゴルフRが5万3795ユーロ(日本円で約921万円。ドイツの付加価値税VAT19%込、以下同様)、ゴルフRヴァリアントは5万5065ユーロ(約942万円)からとなっています。 新型ゴルフRの発売を記念した限定車「ブラックエディション」は5万8440ユーロ(約1001万円)です。 なお、日本導入の時期や価格など詳細は未定です。
VAGUE編集部