【フランスの結婚事情1】8歳年下のフランス人男性と結婚した日本人スタイリスト
年齢差なんて感じません!
8歳の年の差を感じたことは?と2人に聞くと、「ありません」ときっぱり。「私は彼の人生の先輩として、様々な局面でアドバイスをすることがあります。一方、彼は煩雑な書類の手続きなど、外国人の私を助けてくれるシーンが多い。お互いに足りないところを補い、助け合うことで、バランスを取っている、と感じます」(ひろこさん) 年齢差があるカップルの魅力について聞いたところ「年齢差は感じませんし、男女間において大切なのはフィーリングが合うかどうか。年齢は関係ないと思います。それに私たち、見た目は差がないとよく言われます。フランス人に比べて日本人は若く見えることが多いですし、西洋人は実年齢より上に見えるから」(ひろこさん)。 「僕も同意見。今まで年齢で付き合う相手を決めたことはありません」(オリヴィエさん)。 ある時ひろこさんに「若くてきれいなモデルとブリジット・マクロン大統領夫人、あなただったらどちらと出かけたい?」と聞かれた際、迷わずマクロン夫人と答えた、とオリヴィエさん。 「年を重ねた女性は内面が豊か。マクロン夫人とは会話が弾んで楽しいと思います。若い女性はきれいですが、それは表面的な美しさ。知性、感性、エネルギー、優しさ……。そんな魅力を持つ女性を美しい、と感じます」 カルチャーギャップは時々感じることがあるそう。 「好みの音楽や映画が全て合うというわけではありません。映画なら私はマイナーなカルトムービーやヌーヴェル・ヴァーグが好みで、彼は1960~80年代のフランスのヒューマン映画が好き。今まで知らなかったジャンルの映画や音楽を、お互いに発見していくのは面白いな、と思います」(ひろこさん)
PROFILE
ひろこ・鈴木・ルレ/Hiroko Suzuki Leret 東京生まれ。スタイリストとして活動後、1991年渡仏。スイスで仏語を学び、パリでスタイリスト、ジャーナリストとして活動。ライフスタイルブランド『LERET.H』を主宰。instagram: @lereth_paris オリヴィエ・ルレ/Olivier Leret ノルマンディ生まれ。パリの高等教育機関、ESCE(インターナショナルビジネススクール)で国際経営学を学び、在学中にインターンを経験した会社に就職。国際的に活躍するビジネスマン。
『クウネル』2024年9月号掲載 写真/篠 あゆみ、取材・文/木戸美由紀、編集/吾妻枝里子
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