「ママは私。愛は必ず伝わる」中山美穂さん 長男と〝無言の対面〟のウラにあるドラマ
歌手で女優の中山美穂さん(享年54)が、入浴時の不慮の事故で亡くなった。 2014年に離婚した作家でミュージシャン・辻仁成(65)との間にできた長男(20)は、フランス・パリから一時帰国し、先月12日の葬儀前、遺体が安置されていた中山さんの都内自宅で最期のお別れをした。これに安堵しているのが、中山さんの子育てを間近で見てきたママ友だ。 【秘蔵写真3枚】デビュー直後の初々しい中山美穂 中山さんは人気絶頂の02年に辻と結婚し、翌年に夫婦で渡仏。04年に長男を出産したが10年後に離婚。長男の親権は父親にというのが、辻の出した離婚の条件だった。出版関係者がその背景を明かす。 「辻さんは中山さんと結婚する2年前、女優の南果歩さんと離婚しています。2人は1995年に結婚し、息子さんをもうけましたが、離婚で親権は南さんに。辻さんは親権を取らなかったことをずっと後悔していたので、それもあって中山さんとの離婚時は親権にこだわったんでしょう」 現地のママ友は「フランスでは親権が父親と母親に半分ずつあるので、日本で戸籍を入れた夫婦とは言え、フランスで生まれ教育を受けている子どもの場合、弁護士をつければフランスの法律が適用されます。パリの友人たちは親権を手放すことに反対しました」と振り返る。 「でも、権利を争うことになる可能性もあり、時間もかかるのでリスクはあります。美穂ちゃんは日本で仕事を再開する準備をしてましたし…」。 こうした事情もあり、中山さんは辻の離婚条件をのんだ。ママ友は「当時ちまたで噂されたような、好きな人ができたから親権を放棄したわけじゃないんです」と断言する。 離婚後も、中山さんは長男に会いに何度かパリを訪れていたが、再会の時間は限られ、ごくわずかだったそう。今回の〝無言の対面〟が約10年ぶりだった。 中山さんの葬儀後、妹で女優の中山忍(51)は公式コメントの中で「何より姉が幸せを願ってやまない愛する息子と、再会の時間をもたせてあげることができました。手を繋ぎ、そっと寄り添う2人の姿は、とてもとても幸せなものでした」と報告した。 ママ友も「親権について美穂ちゃんがどれほど悩んでいたか…。本当に苦しんだと思います。ただ当時から『ママは私だし、愛していることは必ず伝わるはずだから』と常にポジティブでした。最後に会えてよかったです」と安堵。聞けば、中山さんの長男はいま大学生で、父親からも独立した生活を送っているという。
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