「家族のために」 北海道の酪農家が世界の舞台で魅せた! 金メダル&オーバーオール優勝の29歳
12月17日(火)、東京・有明コロシアムで『IFBB男子ワールドカップ』が開催され、クラシックボディビルゲームス175cm以下級&オーバーオールで小澤亮平(こざわ・りょうへい/29)選手が優勝した。 【写真】小澤亮平選手のバキバキの肉体
「家族のために結果を残さないといけないと思って頑張りました」 小澤選手は北海道で酪農業を営みながらボディビル競技をしている。会場には奥さんや家族が応援に駆け付けていた。 「誕生日やイベントごとがあっても自分だけ違う食事を取るなど家族にはたくさん気を遣わせてしまいます。だからこそボディビルで結果を残したいという思いは強いです」 ディップスは100kgを荷重したり、チンニングは40kgを荷重するなどとにかく高重量でのトレーニングでバルクアップをしてきた小澤選手。クラシックボディビルはボディビルというカテゴリーと大きく違う部分に身長に対する体重制限という制約がある。そのため減量は過酷だったという。 「とにかくしんどかったこともありました。でも今はクラシックボディビルで、世界選手権で優勝するために頑張ろうと続けてきました」 今回のワールドカップは世界大会ではあるが、世界選手権ほど参加国が多いわけではない。今年の世界男子選手権はイランでの開催で日本代表の派遣は見送られた背景がある。 「ワールドカップで優勝できたので、来年は世界選手権に派遣されてそこで世界一を取りたいです」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史