無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文5完)32人が関わった
検査不正には何人が関わっていたのか
朝日新聞:あとごめんなさい、聞き漏らしていたら申し訳ないんですけど、この208件の無資格検査に何人の検査員が関わっているんですか。 識名:32人、あれも含めた【*******入れていいの 01:35:24】。32人でございます。 朝日新聞:その32人の間では相互のやり取りはあったんでしょうか。要するに、これぐらいはいいんだよと。はんこを回してしまえばいいんだよというふうな、指導や引き継ぎのようなものはあったんでしょうか。 識名:訓練生が、いわゆる資格を持っていない訓練生がやったというのはもちろん指導員がそういうふうにさせたということですから、そういうやり取りはもちろんあります。 朝日新聞:じゃあある程度、その32人の間で相互に連絡を取り合いながら、こういう方法があるよねというふうに共有されていたと考えていいんですかね。 識名:それは確認されておりません。分かりません。
発覚から数日後の会見開催をどう認識しているのか
日本経済新聞:日経新聞の【オオタ 01:36:28】です、よろしくお願いします。まず1問目なんですが、今回の問題が発覚してから数日がたってからの今回の記者会見になりました。その間、例えば株価で見ても時価総額で500億ぐらい下がっています。やはり航空の安全、特に求められるエンジン事業で会見がこのタイミングになったというのはあらためてどう認識されているのでしょうか。 識名:いろいろ、本当に1件1件当たるという調査に集中しておりまして、こういった皆さまにご説明をさせていただく機会が遅れたことは大変申し訳なく思っております。ただ、途中、途中で出てきたものに関してはいち早く迅速に製造メーカーと調整しながら飛行安全上問題ないということは押さえつつ調査を続けておりました。少し時間がたってしまったということに関しましては大変申し訳なく思っております。申し訳ございませんでした。 日本経済新聞:すいません、もう1点なんですが、ちょっと何度も繰り返しになるかも分かんないんですが、航空エンジン事業で2004年のときに国交省からの改善命令が出まして、あらためて今回のまた不正案件が出てきたということで、特に社長も航空機ビジネス出身という方なんですが、あらためてこの、不正があったのは今回のもう1回、時間の幅がありますけれども繰り返してしまったという認識と、経営責任はまだということだったんですが、あらためてその辺りをお願いします。 満岡:現実にもう起きているところで、このような場で皆さま方にはお集まりいただいて、今のオオタ記者からのお話ございましたけれども、私は長い間航空のビジネスをやってまいりました。心からおわびするとともに慚愧に堪えないというところです。 ただ、今の立場で申し上げますと、繰り返しになるんですけれども今の私としての最優先課題は今、この調査なりをいかにきちんとした形でもって再発防止につなげながら、IHIグループにとりまして大事な航空エンジンビジネスの再構築をしていくか、それを早く、どううまくやっていくか、それに向けたところに全精力を傾けて、一方でIHIグループ全体の、今回の学ぶべき教訓、それから変えねばならない部分に対しての再発防止策の徹底を迅速に展開していくというところを最優先課題として取り組んでまいりたいというふうに考えている次第です。 司会:申し訳ございません。次で締めたいと思います。