ダイハツ、国内全工場の生産停止 認証不正で1月いっぱい
車両の認証不正で国内全車種の出荷を停止したダイハツ工業は26日、国内にある完成車工場の生産を全て停止した。同日朝から軽自動車「コペン」を製造する本社工場第2地区(大阪府池田市)の稼働を停止。生産は来年1月いっぱい止める方針で、長期化すれば地域や取引先への影響も懸念される。 【グラフ】ダイハツ不正、背景に人員削減 衝突試験部署はピークの3分の1
25日には滋賀県や京都府の工場のほか、子会社ダイハツ九州の大分県の工場を停止した。国内では通常、1日に約4千台を生産していた。 ダイハツは出荷停止により減収が見込まれる部品の仕入れ先と、補償に向けた個別交渉を開始。労働組合とも従業員の給与補償などについて合意した。海外はインドネシアとマレーシアで出荷を再開した。 ダイハツは今年4月、内部通報をきっかけに不正を確認したと発表。第三者委員会の調査の結果、親会社トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種で174件の不正を確認した。