ヤクルトから1位指名され、ヤクルト1000を飲む愛知工大・中村優斗（撮影・松永渉平)

プロ野球ドラフト会議　supported　by　リポビタンD（24日）愛知工大・中村優斗投手（21）がヤクルトからドラフト1位指名された。愛知県豊田市の愛知工大で会見が行われ感慨に浸った。 「高校の時はプロ野球選手の夢はほど遠いものだった。今こうやって1位指名をされてまだ実感はわかないですけど、自分のような可能性のなかった人間でもドラフトで指名されてプロ野球戦になれると示すことができたと思う」 176センチ、86キロの本格派右腕。もともとは地元で公務員となるのが夢だったが、コロナ禍で行われた3年夏の県独自大会は1回戦で敗退し「不完全燃焼だったので」と大学進学を決断。ウエイトトレーニングなどを本格的に始めると、最速は160キロを記録するまでに成長した。奪三振能力も高く、愛知リーグ通算301奪三振をマークした。 今年3月に行われた欧州代表との強化試合では野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームにも選出された逸材。すでに主砲・村上とはチームメイトとなっていた。「村上選手は本当に人間性も素晴らしい方で自分自身も参考にしていた部分もあった。プレー中に誰よりも声掛けをして、背中で引っ張っていく姿は印象に残った。村上選手と一緒のチームでプレーできるのはうれしい」と喜んだ。 理想の投手には通算186勝を誇る44歳左腕の石川を挙げた。中村優は「石川投手のようにプロで長くやれる投手を自分も目指してやっていきたい。同じチームで学べるのはうれしい」と早くも対面を待ち遠しにした。