高齢者の困りごと助ける「支え合い活動」、市内7団体が情報交換会 課題や利用促す工夫話題に/京都府福知山市
「支え合い活動」に関わる京都府福知山市内の7団体の担当者による情報交換会が12日、東堀の桃映地域公民館であった。共通する課題や工夫している点などが話題に上り、互いに今後の活動の参考にした。 支え合い活動は、高齢者のちょっとした困りごとを住民が主体となって助け合う有償ボランティアの仕組み。利用者の依頼を受けて、団体に登録している住民ボランティアがゴミ出し支援や草刈り、雪かきなどをする。参加した7団体のうち、成仁地区福祉推進協議会など6団体はすでに実施していて、庵我まちづくり協議会は来春に活動を始める予定にしている。 団体同士のつながりや取り組みの定着につながればと、市が主催した。 参加者14人は3グループに分かれ、それぞれのグループに市職員と、支え合い活動のコーディネーター業務の委託を市から受けている市社会福祉協議会の職員が加わり、グループワークをした。 活動のきっかけや取り組み内容など各団体の紹介をしたあと、それぞれが、利用者が少なく困っていること、ボランティア側の高齢化で後継者問題に悩んでいること、現役世代など若いボランティアが多く日中に活動できないことがあるなど課題点を挙げた。 また、「草刈り機などの道具は団体が用意している」というところがある一方、「ボランティア側が私物を持ち出している」という団体もあり、違いがあることも浮かび上がった。 まとめでは「ボランティアをやって良かったと思ってもらえるサポートが必要」という意見や、冬はゴミ出しのイラストを入れたチラシを配布するなど、季節ごとのチラシを作成して利用を促す取り組みをしているアイデアなどを紹介していた。 夜久野みらいまちづくり協議会の夜久昭広さん(74)は「『普段からの声掛けが大事』という意見を聞き、利用者を増やすためにそういうことが大切だということが分かった。(利用者側と)接する機会を増やし、信頼関係を作っていきたい」と話していた。