安藤忠雄や隈研吾が手がけた一度は行きたい図書館が多数!建築美も楽しめる関西のおしゃれ図書館めぐり
ゆっくりと本と向き合う時間を提供し、新たな知識や分野への出合いがある図書館。全国には空間や建築にもこだわり、イベントの実施やカフェ併設など地域に開いた図書館が多く存在します。 今回は、関西エリアの魅力的な図書館(図書施設)をご紹介します。 【写真でチェック】いくつ知ってる?読書好きもインテリア好きも必見のおしゃれ図書館
1 こども本の森〈安藤忠雄〉/大阪府、兵庫県
建築家の安藤忠雄さんの寄付により誕生した「こども本の森」は、「こどもたちの素直な眼差しと感受性を大切にする『物語』の聖地をつくる」という安藤さんの想いから始まったプロジェクトです。 本施設は貸し出しを行う「図書館」ではなく、館内の全てを閲覧スペースとした文化施設として開放しており、多くの子供たちを本の世界へと迎え入れています。 2020年に開館した「こども本の森 中之島」は、「こども本の森」はじまりの場所。館内には、食べ物や動物、自然など、12のテーマに分けたさまざまなジャンルの本を配架しています。 休憩室の壁面には映像作品が映し出されており、身体的な体験を通じて本の世界への興味を引き出します。 2022年3月には「こども本の森 神戸」が開館。 阪神・淡路大震災の被害を受けながらも復興し、ウォーターフロントとしても発展を遂げた神戸で、命の大切さや自然、地域の文化に触れて欲しいという思いが込められています。 【こども本の森 中之島】 大阪市北区中之島1-1-28 【こども本の森 神戸】 兵庫県神戸市中央区加納町6丁目1-1
2 守山市立図書館〈隈研吾〉/滋賀県
「読書日本一のまちづくり」を目指す守山市に建つ「守山市立図書館」は、2018年に開館しました。設計を手掛けたのは、建築家の隈研吾さん。 豊かな自然環境と街との接点を最大限確保し、まちと自然に開かれた”みち”のようなイメージでデザインされました。 館内は、隈建築らしい木のあたたかみに包まれた空間。県産の杉材で覆われており、森のなかを散策するかのように本と出合い、学びを楽しむことができます。 38万冊を収蔵する「本の森」では、おはなし会を毎日開催する「おはなしのいえ」や滋賀県や守山市の魅力を発信する資料コーナー、新聞や雑誌を自由に閲覧できる吹き抜けエリア、気持ちのいいテラスなどがあり、さまざまな使い方ができます。 このほか、多目的室や集会室、防音スタジオ、ギャラリーの貸し出しも行われており、人々の交流拠点としても利用されています。 さらに2023年11月には、びわ湖の近くに「守山市立北部図書館」が開館。両館の間には巡回便が毎日行き来し、どちらの図書館でも本の貸し借りができるようになりました。 滋賀県守山市守山5-3-17