《ブラジル》記者コラム=本紙のデジタル化と経営改善=移民120周年祝うための改革に協力を
リニューアルされた新サイトが1月に運用開始
そんな中、本紙は二つの生き残りの方向性を模索している。(1)日本語メディアとしての生き残り策、(2)ポルトガル語メディアとしての生き残り策だ。日本語もポルトガル語も、本紙が「ブラジル・メディア」である以上、コインの裏表の関係だ。 (1)に関して言えば、印刷版の購読者減を、デジタル版の購読者増で賄い、収益を改善する必要がある。現在はJICAの支援を受けてマーケティング専門家を派遣してもらい、デジタル版での収益改善を行っている。まずは、現在のウェブサイトの問題点を洗い出し、新たなサイトを構築しているところだ。既に日本のサイト制作会社に発注して、1月中にリニューアルサイトの運用開始が予定されている。 新サイトでは、デザインを一新するだけでなく、セルラー利用者も使いやすくなるなど、便利な新機能がいろいろとつく。 たとえば、現在はウェブサービスの利用料をブラジルレアル払いでしようとした場合、協会に電話やメールでの申し込みが必要で、手間がかかった。新サイトでは、ネット上で申し込み手続きができるようになる。支払い方法も、法人会員向けにボレットでの申込も可能で、領収書もサイトから自分で発行できる機能がついている。クレジットカードの更新も、サイト上で自分で行え、支払いがいつまでできているかなども確認できる。このように、決済方法の簡略化や会員登録プロセスの改善、会員体系の変更などで、ネット会員の利便性を上げ、会員の定着、新規獲得を図っていく。 ネット会員の内、「WEB会員」登録者は過去記事を「あいまい検索」(現在は完全一致検索)することができるようになる。また「PDF版会員」は、これまでPDFデータいちいちダウンロードしないといけなかったが、新サイトではダウンロードせずにサイト上でそのまま読める「フリップブック形式」となるため、セルラーやパソコンの容量を圧迫しないで済むようになる。 そのほか多々変更があるが、詳細は運用開始時に改めて説明したい。