【赤裸々に語る】『全てを彼から学んだ』元検事正からの性加害訴える女性検事が激白「何度も殺された」 検察トップの犯行は「検察組織の土壌が作り上げたもの」「私は検事の仕事をしたいだけなのに…」(単独インタビュー全文掲載=後編=)
■“二次被害”女性副検事を刑事告訴・告発 「本当に絶望的な気持ちになった」
Q 改めて訴えている『二次被害』の内容について聞かせて下さい。 A (検察庁には)起訴していただいて、すごく感謝して、検察に正義があったと思って、検事の仕事も何もかもできなくなるぐらいPTSD(=心的外傷後ストレス障害)の症状がひどくなって休職に追い込まれましたので、やはり検事としてのアイデンティティを取り戻すために処罰すべき人を処罰しなければならないと思って被害申告しました。そして、起訴してもらいました。 やっと検事の仕事に戻れると思って、PTSDの病気はあったのですが、復帰に向けて取り組んできました。まさかそんな職場に私の被害を潰そうとしていた、そういう加害意志を持った人がいるなんてもちろん思っていなかったし、私が復帰する前に、私の担当主治医の方からPTSDの治療はまだ全然できてなくて、裁判も控えているから、私が症状が悪化することは目に見えているから安全な職場環境を整えてくださいと、具体的には私に対して加害を加えてくる危害を加えてくるような人は物理的に排除してくださいと、事件を思い出させるようなことからも遠ざけてくださいと、私が安心して働ける環境を整えてくださいという医師の指示があって、検察庁はそれを了解した上で非常に配慮した形で復帰したつもりだった。 ところが、9月の段階で私と同じ所属部であり同じフロアにいた、しかも私が信頼していた女性副検事が、北川被告が自分のこの件を捜査されていることをまだ知らない段階で、最高検も入った捜査が始まっているというような捜査情報を北川被告側に漏洩していたことや、北川被告との連絡なども削除するなと言われていたのに削除していたことや、北川被告が当時同意があったと思っていたとか、私がそんなに酔っていると思っていなかったというような弁解、嘘の弁解に合うような形で、実際その被害者はそんなに酔っていなかったというような内容の事実とは違う話を彼女がしていたことを知って。 本当に絶望的な気持ちになって、何度も泣き崩れた私がどれほどの思いで一人でこの被害を抱えて、傷を抱えて誰にも言えずに耐えてきたのかとか、私がどれほどの覚悟を持って被害申告したのかとか、被害申告してもし起訴してもらえなかったら私は検事としてのキャリアを失うし、家族も傷つけるし、恥をさらしただけで救ってももらえないし、そんな恐怖を、リスクを分かりながら被害申告したので、どれほどの思いでこの6年間過ごしてきた上での被害申告だったのかというのを、その女性副検事も検事ですから分かっているはず、どれだけ苦しんでいるのか。北川被告と通じて事件を潰そうとしていた疑いがあることが分かって、しかも彼女は私が信頼していた人だったので、人間ってこんなに残酷なのかと思って、本当に泣き崩れました。 そこから体調が悪くなって、正式復帰をしたものの、そこからほとんど職場に行けなくなってしまって、彼女を職場から異動させてほしいと、ただちに捜査をして処罰をして懲戒処分にしてほしいというのを9月の初めからずっと言い続けていますが、速やかな対応を検察がしなかった。