【NFL】QBヤングは困難なルーキーシーズンを糧に「より強いリーダー」になったとパンサーズWRシーレン
カロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)ブライス・ヤングのルーキーシーズンには物足りない点が多くあった。
ドラフト全体1位で指名されたヤングがそれに伴って寄せられていた大きな期待に応えたとは言い難く、ヤングが率いたオフェンスは試合平均ヤード(265.3ヤード)と試合平均得点(13.9点)で最下位に沈み、ヤング自身のパサーレーティングも73.7にとどまっている。
オフェンスのプレーコーラーが何度も入れ替わったり、ヘッドコーチ(HC)を務めていたフランク・ライクや数名の攻撃コーチがシーズン中に解雇されたりしたことがヤングの苦境に拍車をかけたのかもしれない。しかし、パンサーズのベテランワイドレシーバー(WR)アダム・シーレンは、ヤングが直面した逆境はいつか振り返ったときに良い経験だったと思えるはずだと信じている。
シーレンは現地15日(月)に配信される『NFL Network(NFLネットワーク)』の『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』で「シーズンが終わった後、ブライスに“これが君や他のみんなにとって厳しいシーズンだったってことは分かっている”と言ったんだけど、それは彼にとって最高の出来事だったと俺は思っている」と話し、こう続けた。
「俺は彼が10年後とか15年後に振り返ったときに“ルーキーイヤーにあんなことが起こって、困難に直面できて本当によかった”って言うと心から思っている」
「彼の力ではどうにもならないことが起こったからこそ、彼はより強いリーダーに、より強い人間に、より強い男になったんだと思う。去年の出来事を糧にして成長する姿を見るのが本当に楽しみだ。チームとしても、ポジティブな面を生かし、ネガティブな面から学んでいく。彼のキャリアがどう展開するのかを見るのが楽しみだ。その最初の数年間に関わって、何が起こるのか見届けられるのをうれしく思うし、ワクワクしている」
ヤングのルーキーシーズンを通して頼れる存在だったシーレンは、レシーブ103回で1,014ヤード、タッチダウン4回を記録。ヤングは2023年シーズンをパス成功率59.8%、2,877ヤード、タッチダウン11回、インターセプト10回という成績で終えた。新ヘッドコーチ(HC)デイブ・カナルスは2024年にそうした数字を飛躍的に伸ばすことを目指すだろう。