6月には「200円」で買えていた卵が、スーパーで「250円」に! 原因は“ニワトリの夏バテ”だと聞きましたが、涼しくなれば価格は落ち着きますか?
卵価格が落ち着くのはいつになる?
卵の価格が安定する時期を予測するには、3つの主要なポイントを考慮する必要があります。 まず、1つ目は飼料価格です。2020年から上昇を続けており、2024年も高水準で推移しています。農林水産省によると、配合飼料価格は9万円/トンを超えており、生産コストに大きく影響しています。 2つ目は、年末に向けて卵の需要が増加することです。これにより、価格のさらなる上昇が見込まれます。2015年の事例では、最高値273円を記録したのは11月で、その後12月末まで高値を維持していました。 3つ目は、秋から春にかけて発生する可能性のある高病原性鳥インフルエンザです。これが発生すると供給量が減少し、価格の上昇に拍車をかける恐れがあります。 これら3つの要因を踏まえると、2024年内に価格が大幅に下がることは難しく、卵価格が落ち着くのは早くても2025年以降になると予測されます。
まとめ
ニワトリの夏バテは、卵の価格上昇の一因となっていますが、涼しくなっても値段が戻るとは限りません。卵価格は、飼料価格の高騰、年末にかけての需要増加、そして鳥インフルエンザのリスクという3つの要因によって影響を受けています。 これらの要因を勘案すると、年内の大幅な値下がりは難しく、むしろさらなる値上がりの可能性が高いと考えられます。消費者としては、これらの状況を意識しつつ、卵を賢く活用する工夫をしていきましょう。 出典 農林水産省 食肉鶏卵をめぐる情勢 農林水産省 飼料をめぐる情勢 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部