【大学進学】親に負担をかけたくない! 奨学金を2つ同時利用できるって本当? 返済はやっぱりキツい?
親に負担をかけたくないと考え、奨学金を利用したいと考えているものの、1つの奨学金では足りないかもしれないと不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。 組み合わせによっては、2つ以上の奨学金を併用して利用することが可能です。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説 しかし、複数の奨学金を借りると、返済の負担が大きくなるのではないかと不安になるでしょう。そこで本記事では、奨学金を併用する際の条件と、併用時の返済額の例を紹介します。
奨学金は併用して利用することができる
奨学金の種別によっては併用して利用できます。日本学生支援機構の奨学金を利用する場合も、異なる種別の奨学金を併用できます。 奨学金ごとに貸与月額の上限が定められているため、足りない場合は別の奨学金を併用して申し込みするのも1つの方法です。ここでは、併用して利用できる奨学金の組み合わせの例を紹介します。 ◆日本学生支援機構の奨学金を併用する 日本学生支援機構の奨学金は、給付奨学金と第一種奨学金・第二種奨学金、または第一種奨学金と第二種奨学金の組み合わせで併用可能です。それぞれの奨学金の特徴は次のとおりです。 ・給付奨学金:原則返済不要の給付型の奨学金 ・第一種奨学金:無利子での返済が必要な貸与型の奨学金 ・第二種奨学金:有利子での返済が必要な貸与型の奨学金 ただし、給付奨学金との併用の場合、第一種奨学金の貸与月額が調整され、多くの場合、第一種奨学金の貸与月額が減額されます。そのため、併用して貸与月額を増やしたい場合、第一種・第二種奨学金を併用するのが一般的です。 第一種・第二種併用貸与を利用できる家計基準は、生計維持者の貸与額算定基準額が16万4600円以下であることが条件です。貸与額算定基準は、以下の計算式により算出します。(100円未満は切り捨て) ・(課税標準額)×6%-(市町村民税調整控除額)-(多子控除)-(ひとり親控除) -(私立自宅外控除)※ ※在学採用の審査において、私立の大学・短期大学・専修学校(専門課程)・高等専門学校に在籍し自宅通学の場合に2万2000円を控除。予約採用の審査においては適用されないため、一律0円。 ◆日本学生支援機構と他の団体の奨学金を併用する 日本学生支援機構の奨学金は、他団体奨学金との併用を制限していません。 他団体の奨学金が併用を認めている場合、日本学生支援機構の奨学金と他団体の奨学金の併用が可能です。日本学生支援機構以外の団体の奨学金には、次のようなものがあります。 ・自治体の奨学金 ・財団による奨学金 ・大学独自の奨学金 ただし、団体によっては奨学金の併用が認められていないケースがあるため、利用したい奨学金の条件をよく確認しておきましょう。