【大学進学】親に負担をかけたくない! 奨学金を2つ同時利用できるって本当? 返済はやっぱりキツい?
奨学金を併用すると返済がキツい? 併用時の返還方法
奨学金を併用した場合、それぞれの奨学金を返済する必要があるため、月々の返済の負担は大きくなります。ただし、日本学生支援機構の奨学金を併用した場合、返還期間が延長されるため、負担軽減が可能です。 日本学生支援機構の公式サイトでは、奨学金貸与・返還シミュレーションを利用できます。毎月の返還額を確認したうえで、返済の計画を立てておくようにしましょう。 ◆日本学生支援機構の奨学金を併用すると返還期間が延長される 日本学生支援機構の奨学金の返還期間は、奨学金の貸与総額によって決定されます。奨学金を併用すれば貸与総額も大きくなるため、返還期間が延長され、月々の返済額の負担軽減が可能です。 次の貸与総額について、それぞれの奨学金を単独で利用した場合と、併用した場合の返還回数、返還月額の違いは図表1のとおりです。 ・第一種奨学金:216万円 ・第二種奨学金:240万円(年利1%)
日本学生支援機構の資料、および返還シミュレーターより筆者作成(定額返還、月賦返還とする) 図表1から、併用時の返還月額は2万86円となり、単独で第一種奨学金を借りた場合との差額は7229円、第二種奨学金を借りた場合との差額は5658円です。月々約5600~7200円の差額であれば、節約等で捻出するのは不可能ではないでしょう。 ◆奨学金の返還が遅れた場合はどうなる? 奨学金の返還を延滞してしまった場合、延滞金が発生してしまいます。日本学生支援機構の貸与奨学金を延滞した場合、延滞している割賦金の額に対して、返還期日の翌日から、返還した日までの日数に対して年に3%の割合で延滞金が発生します。延滞金が発生すると返済の負担がさらに大きくなるため注意しましょう。 さらに、延滞の期間や回数によっては、連帯保証人や保証人に連絡、請求されてしまうこともあるため注意が必要です。奨学金の返還は長期間となるため、ライフステージの変化も考慮に入れた返還計画を立てておきましょう。