買い取るべき! Jリーグ、レンタル移籍で輝いた選手(9)J2移籍で急成長! 21歳の若きモダンCB
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮したJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。スタッツは『jleague.co』を参照。
DF:田中隼人(たなか・はやと) 生年月日:2003年11月1日 保有元クラブ:柏レイソル レンタル先クラブ:V・ファーレン長崎(レンタル期間:2024年2月~2025年1月) 2024リーグ戦成績:38試合1得点2アシスト 田中隼人は柏レイソルの育成組織で育ったDFで、2022シーズンにトップチーム昇格を果たした。しかし、J1で戦うチームで出場機会に恵まれず、今シーズンは期限付き移籍でV・ファーレン長崎に加入した。 精度の高い左足を武器とする田中は、最終ラインからのビルドアップを得意とし、最後方からチームの攻撃の起点となった。J2開幕戦から先発出場して活躍すると、2・3月の明治安田J2リーグ月間ヤングプレーヤー賞を受賞。すぐに不動の地位を築き、長崎の好発進を支えた。 プロキャリア3年目の田中は、初めて通年のレギュラーを務め、安定したパフォーマンスを維持してリーグ戦全試合に出場。本人にとっても貴重な経験となった。 長崎はJ1昇格プレーオフでベガルタ仙台に敗れたが、田中が柏に復帰すれば、長崎はビルドアップの要を失う可能性があり、チームの戦力構想に大きな影響を与えるだろう。 ただ、今シーズンの成長を考えれば、柏が放っておくとは考えにくいのも事実。J1に残留した柏は井原正巳監督の退任が発表されており、次の監督が誰になるかがチームの方針を決めるポイントになる。 柏は今年4月に特別指定選手として登録していた中京大学の桒田大誠の加入が内定している。田中と同年代で、同じくセンターバックを主戦場としていることからこちらもポジション争いに影響を与える可能性がありそうだ。
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