建築士ママが「買わないほうがいい」と語る、子ども部屋“収納家具のNG条件”とは
「+10cmの奥行き」こそが収納家具を選ぶ極意
家具選びで重要なのは収納家具の「奥行き」なのがわかりましたね。 奥行き30cm程度の収納は単行本、漫画、教科書などは収納できますが、大きめの雑誌やおもちゃ、ランドセルなどははみ出してしまいます。リビングに家族みんなで使うものと学習用品の収納をまとめるのであれば、奥行き40cm以上の収納家具をおすすめします。 ちなみに以下は、奥行き40cmの収納家具にはみ出ずに入れられる物の例です。 ・A4サイズ横置き(幅29.7×高さ21) ・A4サイズのファイル (幅26×高さ31) ・アルバム(幅30×高さ31.5) ・子ども向けの辞典(幅25×高さ28.5) こう見ると、奥行き40㎝の万能さがお分かりいただけると思います。 それが扉付きの家具であっても、少し大きめのファイルはじめ、様々なタイプの収納箱が収納でき、ぐんと片付けしやすくなります。たった10cmの奥行きの違いで収納量が増えて、しかも綺麗にしまえるんです!
子どもが使いやすい高さになっていますか?
せっかく用意したのに、子どもが収納場所を使ってくれないという場合、もしかしたらその「使いづらさ」に原因があるかもしれません。 小学1年生の持ち運ぶランドセルの重さは約3.7㎏。(2018年セイバン調べ).水筒やタブレットなどを持ち歩くことも考えると、子供にとっては相当な重さになっています。実際にはそれ以上の重さの荷物になっているお子さんも少なくないようで、小学生の子どもを持つ友人に聞くと、「大人が持っても重いと感じるくらい!」と言うから、子どもにとっては目が回るくらいの重さなのだと思います。 そんな重いランドセルを毎日、自分の目線より高い棚の上から上げ下ろしするのは大きな負担。それが床置きの原因にもなりかねません。 重いものは下の方に、細かい物は探しやすい目線の高さに。使いやすい配置を意識してみてください。 これから小学校入学を控えているわが家でも、現在収納計画の見直し中です。学習机のレイアウトもどのような配置が良いか、娘にとって使いやすいかなど、話し合って決めています。子どもの目線に立って「使いやすい」を叶えていくことは大切です。 【Profile】オンライン建築士とも(instagram:@tm_tegaki_pers) 6歳女の子と3歳男の子を育てる一級建築士ママ。大学卒業後、新卒で積水ハウス株式会社に入社。9年間で戸建や賃貸住宅の設計を経験し、独立。インスタでは「今も未来も住まいを愉しむ家づくり」をモットーに発信。家づくりのサポートや間取りのセカンドオピニオンをしながら、住まいを通して豊かな人生を送る人を増やすために活動。