BYDが新型EV「シーライオン7(海獅07)」公開 欧州で販売強化、航続距離550kmのミドルサイズSUV投入
欧州の新工場で生産か
中国のBYDは、新型EV「シーライオン7(Sealion 7 / 海獅07)」を欧州で公開した。現地での販売拡大を目指す同社にとって重要なモデルとなる。 【写真】550馬力で0-100km/h加速4.5秒? パワフルな新型EV【BYDシーライオン7を写真で見る】 (8枚) シーライオン7は、今後14か月間に欧州市場に投入される6車種の新モデル(EV 3車種、PHEV 3車種)のうちの1つである。テスラ・モデルYなどのライバルとなるミドルサイズの電動SUVだ。 同車は、来年末にオープンするBYDのハンガリー新工場で生産される見込みだ。これにより、中国製EVにかかる欧州連合(EU)の高額な関税を回避することができる。中国から輸入すると、1台あたり本来の10%に加えて17%の追加関税を課せられることになる。 プラットフォームには、BYDの「e-Platform 3.0 EVO」を初めて採用した。いくつかの仕様が用意されるが、英国ではまず、最高速度215km/h、0-100km/h加速4.5秒を誇る最上位のツインモーター四輪駆動モデルが提供される。 公式な出力数値は確認されていないが、香港で販売されている右ハンドルの同モデルは合計出力530psを発生する。また、大容量の82.5kWh「ブレード」バッテリーを搭載しており、航続距離は550kmと謳われている。 発売後すぐに、シングルモーターモデルや小型のバッテリーなど、さらなるバリエーションが加わる予定だ。 シーライオン7の英国での納車は今月から開始される。価格は約4万5000ポンド(約880万円)からとなる見込みだ。
ウィル・リメル(執筆) 林汰久也(翻訳)