戸畑祇園大山笠「天籟寺」が競演会の参加見送り 振興会の組織体制に抗議 2016年ユネスコの無形文化遺産に登録
7月に行われる北九州市の伝統の祭り「戸畑祇園大山笠」について、4つある大山笠のひとつ「天籟寺」が、今年の競演会の参加を見送ると発表しました。 ◆「振興会の役員に各山笠の代表者が一人も入っていない」と抗議 30日午後、北九州市戸畑区の小学校では、天籟寺地区の大山笠の役員たちが、担ぎ手や地域の住民たちに今年の競演会に参加しない意向を伝えました。説明会では役員が「現在の戸畑祇園大山笠振興会の役員に各山笠の代表者が一人も入っていないのはおかしい」などと訴えました。参加者からは決断の再考を願う声も上がりましたが「1年以上話し合いをしてきた中での決定」だとして理解を求めました。
◆200年を超える歴史 2016年にユネスコの無形文化遺産に
200年を超える歴史があるとされる戸畑祇園大山笠の競演会では、これまで天籟寺地区を含めて4基の大山笠が参加してきました。12段、309個の提灯を重ねた大山笠は「光のピラミッド」と評され、2016年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。