【チューリップ賞】父ミスタープロスペクター系は過去10年で最高3着 データで導く「過信禁物の注目馬」
桜花賞へと繋がる最重要トライアル
3月2日、阪神競馬場ではチューリップ賞(GⅡ)が行われる。桜花賞と同じ舞台で行われる最重要トライアルとあって、今年もクラシックを見据える期待馬が数多く出走予定だ。 【弥生賞2024 推奨馬】前走タイムは世代屈指の好タイム、複勝率50%データにも該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 近年の傾向を見ると、過去10年で1番人気馬が【6-1-1-2】(複勝率80.0%)と抜群の成績を収めている。馬券的な妙味も考えれば、特に上位人気の馬は慎重に取捨選択を行い、買い目を絞って勝負をしたい。今回は過去10年(14~23年)における当レースのデータを基に、「過信禁物の注目馬」を導いていく(21年は1着同着)。
前走GⅡ以下で馬券外の馬は苦戦傾向
前走のクラス別成績では、GⅠからの転戦だった馬が【8-1-5-11】勝率32.0%、連対率36.0%、複勝率56.0%と圧倒的だ。この全てが阪神JFを走っていた面々で、同舞台のGⅠを戦った経験が当レースにおいて大きなアドバンテージとなっている。ただし、今年は該当馬がいない(スウィープフィートは2走前に出走)。 一方で、前走がGⅡ以下だった馬は【3-8-5-98】勝率2.6%、連対率9.6%、複勝率14.0%と振るっていない。好走馬も少なくはないが、全体の好走率はGⅠからの転戦組と大きな差がある。 また、GⅡ以下の組を前走着順別で見ると、1~3着だった馬が【2-6-4-58】勝率2.9%、連対率11.4%、複勝率17.1%と比較的良好。これに対して、4着以下だった馬は【1-2-1-40】勝率2.3%、連対率6.8%、複勝率9.1%と苦戦している。回収率も単5%/複30%と低調で、馬券的な妙味も見込めない。 当レースを含む世代限定戦には、将来のGⅠ馬から下級条件を抜けられない馬まで、様々なレベルの馬が同時に出走する。必然的に各馬の能力差が大きくなり、それが結果にも直結する。GⅠからの転戦組が極端に好成績を収めていることも、母集団のレベルの高さに起因していると推察できる。 前走GⅡ以下で馬券に絡まなかった馬は、重賞級の面々が相手では能力面で及ばない可能性が高い。全てがその限りではないことも承知だが、該当馬には疑いの目を持って評価する必要がある。