ユニークな演技と親しみやすいキャラクターでテレビドラマや映画などで活躍した俳優・西田敏行さんが10月17日に都内の自宅で亡くなっているのが見つかりました。76歳でした。 西田さんは代表作の1つ「釣りバカ日誌」の撮影で静岡県内にも訪れていました。

西田敏行さんと三國連太郎さん(釣りバカ日誌16撮影現場・2005年5月)

数々の名演技で世代を超えて愛されてきた俳優・西田敏行さん。 10月17日、都内の自宅で亡くなっているのが見つかりました。76歳でした。 病死とみられています。

西田敏行さん（2008年10月 釣りバカ日誌 舞台挨拶）

1970年、舞台俳優としてデビューするとその後数多くのテレビドラマや映画で活躍。 中でも代表作として知られているのが1988年から22作品公開された「釣りバカ日誌」です。 西田さん演じる平社員「ハマちゃん」が三國連太郎さん演じる社長「スーさん」と繰り広げる珍道中が大人気となりました。

静岡県内でも撮影

椿直光さん

西田さんたちが1990年「釣りバカ日誌3」の撮影で訪れた西伊豆町田子。 明治5年から続くこちらの旅館は出演者の休憩所として使われました。 旅館「たか屋」・椿直光さん： (西田さんたちが来た時は)正直言ってびっくりしましたけども、オーラがすごいなと。ただ、オーラを覆すように私どもに対してはやさしく接してくれて、西田さんは映画のままハマちゃんのままの感じで

西田敏行さん(釣りバカ日誌 メイキング1998年）

旅館を経営する椿さんはエキストラの手配など撮影をサポートしたということです。 旅館「たか屋」・椿直光さん： 例えば船の上なんかで釣りをしているシーンとかやるのを見させていただいて、和気あいあいとしているというか、西田さんが上手い具合に撮影を引っ張っているような雰囲気をうかがうことはできましたね

西田さん直筆のイラストとサイン

旅館には西田さんが当時実際に書いたイラストとサインが残されています。 訃報を聞いて当時の記憶がよみがえって来たと話します。 旅館「たか屋」・椿直光さん： いい役者さんだったのになあというもったいない。もっと活躍してほしかったなと、そういう思いはすごく募ってきましたね 撮影中は地元の人にも気さくに挨拶をしていたという西田敏行さん。 またひとり、時代を代表する名優がこの世を去りました。