「公立トップ校に合格する子」共通する6つの特徴 親と子どもとの日々の「雑談」がなぜ重要か
そこで、中学の次には高校があり、その高校に入るためには入試というテストがあることを伝えます。その入試では、5段階表示された学校の成績表(1年に3回、または2回)の結果によって受験できる高校が大方決まることなど伝えます。そして入試の合否は内申書(学校成績)と入試の得点で決まることなどです(都道府県によって異なります)。 (2)具体的に何をすると成績が上がるのかを伝える 定期テストというものが年何回かあり、それが成績を大きく左右します。しかし、学校の成績はそれだけではつかず、例えば、提出物(宿題など)が1回でも提出が遅れたり、出さなかったりすると成績が1段階下がったり、授業中関係ない話をしていると主体性の欠如ということで成績が1段階落とされる可能性があることも伝えます。普通にやっていれば問題ないものを、普通から外れるといくらテストで点数を取っても成績は下がることが一般的です。特に難しいことをするわけではなく、ただ普通にやっていればいいことを強調しておきます。
(3)勉強方法を知る機会を作る 勉強方法を必ず知ったうえでテストを受ける必要があります。中学生の多くは勉強法を知らずに、何となくテストを受ける傾向にあります。塾に入っていれば成績が上がると勘違いして、定期テスト前に自分で勉強しない子もいます。それでは点数はとれません。塾に行っているから点数が取れるのではなく、テスト前に自分で正しい勉強法で勉強したから点数が取れるのです。 テスト対策などをしてくれる塾もありますが、前提が必要なのです。勉強法については、学校の先生に聞いてもいいですし、塾に通っているのであれば塾の先生に聞いてみてください。また筆者の『中学生の勉強法ver.2.0』を参考にしていただいても結構です。
(4)子どもとの雑談の頻度を上げる 親は基本的に、子どもの勉強について、あれこれ口出しをしないほうが無難です。特に思春期の子どもたちは、余計な口出しを嫌い、親が言ったことと逆の方向に進んでしまうこともあります。しかし、雑談はしてください。 雑談とは、勉強、宿題など子どもが嫌うテーマ以外の話のことです。天気や食事や日常のささいな内容です。そのようなテーマであれば上下関係がなく話ができるため、子どもに対して上から目線の会話になりません。このような雑談をしていると、信頼関係が作られていきます。すると子どもの側から、学校のこと、宿題のこと、勉強のことについて相談してくることがあります。そのときに親身に話を聞いて具体的に勉強をどうするかを話していきます。求められていないのに、勉強の話を親から切り出すと悪化します。