<速報>日本はエクアドルに1-0で3連勝!1位通過で決勝Tへ。
女子ワールドカップの1次リーグ、グループCの最終戦、日本対エクアドル戦が17日(現地時間16日)、カナダのウィニペグで行われ、日本は1-0の辛勝。3連勝でグループCの1位通過を決めた。これでドイツ、アメリカという優勝候補チームとは、決勝まで当たらない連覇へ好都合な組み合わせとなった。圧倒的にボールを支配しながらもゴールラッシュにつなげることができず、シュートの精度や、流れを作るゲームメイクに課題を残した。日本は24日の決勝トーナメントの1回戦でA、B、F組のいずれかの3位チームと対戦する。Aの3位はオランダ、Bの3位はタイ。
なでしこジャパンは、先発メンバーをカメルーン戦から、またガラっと7人を代えた。 GKの福元、両センターバックの北原、川村、ボランチの田中の4人が今大会初先発となった。守備陣を入れ替え、大儀見、菅澤のツートップに、澤、宮間、大野ら攻撃陣は主力を使うという起用法。 試合前、佐々木監督は、「ゲームの流れを感じて試合運びをすることと、攻撃の意識を高めることが重要。この試合のポイントは、その2点」と語っていた。2試合で16失点している相手との実力差は歴然。単純に勝って1位通過を決めるためでなく、この先の決勝トーナメントでの戦いを見据えての試合だった。 前半5分に日本が先制した。宮間のクロスに合わせて走りこんできた菅澤が触って、最後は大儀見が飛び上がるように左足で押し込んだ。エースの大会初ゴールがいい時間帯に決まって、落ち着いて攻めていける環境を作ったのだが、なかなか追加点を奪えない。 日本はボールを支配。宮間のキック力を活かしたセットプレー、ワンタッチでのスピードある攻撃、サイドチェンジ、大儀見がタメを作って、両サイドをうまく使いながらシュートまでは運ぶのだが、最後の精度の部分が問題だった。澤も積極的に攻撃参加。37分にはミドルシュートでバリエーションをつけて、揺さぶりをかける。だが、9人で引いて守るエクアドルを崩しきれずに1-0のまま試合は後半へ。 後半、北原に代えて上尾野辺を投入、ポジションチェンジを仕掛けた。上尾野辺は、宮間のポジションの左のサイドハーフへ、宮間はボランチの位置へ下がって中に位置どりをして、田中をセンターバックに下げた。 中央の深い位置から縦パスをいれて、エクアドルの守備をずらしていこうとの狙いだ。10分を過ぎると、さらに左サイドバックの鮫島と上尾野辺のポジションを入れ替えるが、ゴールを割れない。 焦りからか、日本はミスが目立ちはじめ、逆に18分には、左サイドを切り裂かれ、ゴール正面にセンターリングを入れられる危ないシーンまであった。 25分にはショートコーナーから宮間がクロスをゴール前に放り込むが、誰も合わせることができない。日本は、29分に、右サイドハーフの大野に代えてドイツでプレーをしている永里を入れ、姉の大儀見(旧姓永里)との姉妹出場が実現。局面の打開を狙った。33分には、ゴール前で菅澤がオーバーヘッドを仕掛けたが、これもクロスバーの上へ。34分には、足のつった菅澤に代えて個の突破力を持つ岩淵を投入、39分には、ペナルティエリア内での大儀見とのコンビネーションでシュートを狙うが、GKの好セーブに阻まれた。 ロスタイムに入っても攻撃の手を緩めなかったが、結局1-0のまま笛が吹かれ、日本は1位通過を決めたものの、シュートの精度と詰め、攻撃の変化や流れを作れないなどの課題を残した。