【記者解説】解散か退陣か?岸田総理に残された道は(ポスト岸田は誰)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年6月1日に公開された動画のテーマは「岸田総理の今後 退陣?解散?」 今国会の会期中の衆院解散はほぼなくなったと予想する朝日新聞・今野忍記者と産経新聞・水内茂幸記者。岸田総理は解散総選挙や秋の自民党総裁選に向け、どのような判断をするのか。総裁選に立候補がささやかれる人々など、党内の政局も紹介します。 【このトピックのポイント】 ・会期中の衆院解散の見込みはなし。総裁選後の公算大? ・総裁選の立候補、本命は石破氏。岸田総理はどうなる? ・次の選挙の顔となる候補者には、女性や若手のホープも?
自民党「連戦連敗」の中、今国会会期中の衆院解散の可能性は?
4月に行われた3補選では、自民党は不戦敗を含めて全敗。さらに、5月26日に投開票が行われた静岡県知事選と東京都議会議員補欠選(目黒区)でも自民党が推薦・公認した候補が敗北する、厳しい結果となりました。 今野忍氏「追加しなきゃならないのは、静岡県知事選と同じ日の広島県府中町長選。岸田総理の地元で、長男(翔太郎氏・元総理秘書官)が現地入りして、岸田さんを連呼して惨敗した。岸田総理界隈で衝撃を受けていて。負けたのか、みたいな。一番の衝撃」 こうなると、衆議院を6月に解散するという説は……水内氏は、岸田総理は、9月の総裁選までに解散したい気持ちがあると心中を推し量ります。 水内茂幸氏「今、皇室の話を始めてますよね。憲法ももうちょっと、スピードを速めたい。憲法審査会で、少しでも条文みたいなものを作って提示する。総裁任期中に憲法改正を公約していたから。6月23日が会期末ですけれど、会期延長して成果を出して、信を問うシナリオもあったと思う」 しかしながら、今国会を見ていると、会期延長の空気になっていないと水内氏は指摘します。今野氏も、「解散なんかされたら岸田さん許さない。自分は落ちると思っている人がたくさんいる」との聞き込みを暴露。 今野氏「今日、慣れないネクタイを締めて、とある自民党の重鎮に会いに行ったけど、岸田君にはもう解散できないだろうとおっしゃってましたね」 とはいえ、日本の憲法上、総理の専権事項として解散の権限があります。 今野氏「前に水内さんも言ってたけど、反対する閣僚を罷免してもできる。小泉純一郎さんも(郵政解散の時)ひとりかふたり、罷免してますもんね」 水内氏「(今回、)党四役のひとりは、そんなことになったらサインなんて大半の閣僚はしないよって俺に言ったことがありましたよ。ただ、形式上はね、全部首を切って、自分でやろうと思えばできるわけですけれどね」 MC伊藤由佳莉「7月、8月説もありましたが、近々では厳しいと……」 ゲストの両名は、今の状況がよほど変わるようなことが起こらなければ難しいだろうと予測します。 今野氏「このまま会期を延長しないで、政治改革の法案を公明党の賛成を取り付けて通して、6月23日に閉めたら、一気に自民党総裁選モードに流れるんじゃないかな。公明党が希望している総裁選後の秋に、表紙を変えて選挙」