【MLB】 マルティネスがレッズからのQO(クオリファイング・オファー)を受諾 先発・救援両方で活躍
日本時間11月18日、レッズからFAとなりクオリファイング・オファー(QO)を提示されていたニック・マルティネスがQOを受諾することを各メディアが報じた。今オフのQOは2105万ドルで、マルティネスは1年2105万ドルでレッズに残留することとなる。 34歳のマルティネスは、今季42登板(16先発)で10勝7敗、防御率3.10、総合指標fWARは3.5でMLB18位(140回以上)に入る好成績を残した。マルティネスは来季1200万ドルのプレイヤーオプションを持っていたが、今季の好成績を受けてそれを破棄し、FAとなっていた。レッズとマルティネスは、QO提示期限前に複数年の延長契約について話し合っていたが、条件面で折り合わず。レッズはマルティネスにQOを提示し、引き止めを目指していた。 若手有望株が台頭し、そろそろプレーオフ争いに加わりたいレッズとしては、マルティネスとの再契約は大きい。エースのハンター・グリーン、アンドリュー・アボットらが揃う先発ローテは全員が26歳以下。経験豊富かつ今季も先発・救援の両方の役割で好投したマルティネスは、若い先発ローテを支える上でこれ以上ない存在だ。 マルティネスにとっては今オフは高額な複数年契約を得るチャンスだったが、結果的に今季の1400万ドルからの大幅な昇給で手を打った。QOを拒否してFA市場に出ても、他球団はマルティネスと契約するために指名権を失うペナルティが生じるため、食指がなかなか動かなかったに違いない。一方、レッズは低くない金額のQOを提示したが、今季活躍したマルティネスをリスクの低い1年契約で呼び戻すことができた。