新型コロナ変異株「KP.3」が猛威振るい“第11波”到来、再び全国で感染者が急増中
新型コロナウイルスの感染状況への受け止めは?
編集部: 新型コロナウイルスの感染状況への受け止めを教えてください。 中路先生: インフルエンザウイルスは冬がピークであることに対して、新型コロナウイルスは夏と冬の二峰性のピークを呈します。今年も夏のピーク、つまり「第11波」が来たと考えることができ、その主役はKP.3株となるでしょう。 日本では、春に新型コロナウイルスの定期接種がおこなわれなかったことも加わり、ある程度の感染拡大の波が来ることが指摘されています。予防対策としては、換気をすることや、感染リスクのある状況では、少なくともマスクをすることが重要です。インフルエンザに感染しても後遺症は残りませんが、新型コロナウイルスに感染した場合は後遺症が問題となります。「感染後、早期に抗ウイルス薬を内服することにより、ウイルス量を低下させることが後遺症予防に有効である」という報告があります。
編集部まとめ
新型コロナウイルスの感染者が全国的に増加し、7月1~7日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は3万9874人、1定点あたり8.07人になっていることがわかりました。全ての都道府県で増加しており、今後も警戒が必要です。
監修医師:
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。