ディーラーでタイヤを交換するのは損?元社員がこっそり教える「実はお得に交換できるケース」
車を走らせるうえで大切な部品のひとつがやタイヤです。タイヤを交換するとき、カー用品店やタイヤ専門店で交換するイメージが強いと思いますが、ディーラーでも同様にタイヤ交換をすることができます。 ですが「ディーラーは高い」というイメージが強いため「ディーラーでのタイヤ交換=損」という声を聞いたりもします。この声は本当なのか、国内メーカー系ディーラーに4年勤務していた筆者が解説します。
なぜディーラーのタイヤ交換は高いのか
まずは「ディーラーは高い」という理由から紐解いていきましょう。タイヤ交換を例にして考えていくと、タイヤ交換は「部品(タイヤ)代」と「交換工賃」に分解できます。ディーラーの場合、タイヤは部品卸などから少ない本数を仕入れる関係で仕入れ価格が高くなる傾向にあります。 加えてディーラーの工賃設定が他と比べると割高というのも原因となってきます。ディーラーの工賃単価は会社によって異なりますが、総じてディーラーのタイヤ交換は高くなる傾向にあるのは事実です。
価格交渉に応じるディーラーも
そうはいってもカー用品店など競合他社に顧客を取られてしまうわけにはいかず、ある程度であれば顧客からの価格交渉に応じるようになってきています。ディーラーから提示されるタイヤ交換費用は基本的に定価となっているので、他の店舗から見積もりをもらうなどすれば価格の交渉は可能です。 とは言っても値引きにも限界があるので、ディーラーでタイヤ交換をする安心感と支払う費用を天秤にかけて検討する必要が出てくるでしょう。
ディーラーでしか買えないタイヤもある
一部車種に限定されますが、専用設計されたタイヤというのも存在します。例えば同じ国内メーカーであってもディーラーでしか購入することができないタイヤというのがありますので、これについてはおのずとディーラーで交換をすることになります。 もしディーラー以外で別のタイヤを交換した場合に車の性能を十分に引き出せなかったり、場合によってはメーカー保証の対象外や整備入庫NGとなってしまうケースもあると聞きますので、専用タイヤが設定されている車の場合はそれに従う必要もあるでしょう。 また「新車装着タイヤ」と呼ばれる特別な銘柄のタイヤを自動車メーカーに卸しているタイヤメーカーもあります。どうしても新車と同じタイヤが良いという場合はディーラーでしか購入できませんので、気をつけたいところです。