【伊原春樹コラム】優勝を確実なものにするためにソフトバンクベンチに求められる繊細さ 僅差の無死満塁での継投は悪い結果しか出ない
7月15日のロッテ戦、8回に無死満塁で登板した杉山は逆転を許してしまった[写真=湯浅芳昭]
【伊原春樹の野球の真髄】 1971年、ドラフト2位で西鉄に入団してから53年あまり。現役引退後は監督、コーチを務め、現在は野球解説者という立場にいる。おそらく私は何千試合に上るプロ野球の試合にかかわってきたと思う。その経験から導き出された結論として、絶対に継投を行わないほうがいいと感じる場面がある。それは僅差での無死満塁だ。 7月15日のソフトバンク対ロッテ(みずほPayPay)。ソフトバンク先発の大関友久は6回まで3安打1失点にロッテ打線を抑えていた。2対1で迎えた7回、大関は先頭の佐藤都志也に二塁打を浴び、続く中村奨吾には四球。無死一、二塁となり、間(ま)を置くために投手コーチがマウンドに向かった。しかし・・・
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週刊ベースボール