大阪市・松井市長2020年度予算案発表会見全文(5)「僕自身の公約は実現した」
児童虐待、相手方に安心して相談してもらえる体制作りたい
━━話が全然変わるんですが、児童虐待防止の関係なんですけれども、児童相談所を増やされるというのは重々わかったんですが、それ以外に大阪市として児童虐待に対して、これまでどういう部分の支援とかが足りてなかったというご認識でしょうか。 松井:やっぱりマンパワーが足りてなかったということですよ。だからこれ、予算の説明でも言いましたけど、来年度からは4歳の子どもの状況を全部直接対面で支援するためにお会いして、状況確認をさせてもらうと。これもやっぱり人がいる話。児童虐待については専門職が必要です。これは経験も必要やし、そういういびつな職員構成になっている部分が非常に足りなかったところだと思っています。 ━━4歳児の検診の話というと、大阪市版のネウボラを目指すっていうのがあるかと思うんですが、一人の保健師さんが一つの家庭というか顔の見える関係をということなんですが、大阪市だと結局、人事異動があってですね、その方がせっかく顔を覚えたのに別のところにいってしまうという課題もあるかと思うんですが、このあたりはいかがですか。 松井:でもそれチームでやってますから。これは各区が窓口となってチームでやっていきますんでね、でも専門職は変わりませんから。別に大きく人事異動があるわけではないんでね、できるだけやはり相手方に安心して様々な相談をしてもらえるそういう体制を作りたいと思っています。
━━都構想に関しては広報費とか法定協の運営費のみっていうことですけれども11月の住民投票で可決した場合、準備組織を立ち上げて移行に取り掛かると決まったわけですけれども、その場合の住民投票前までの当初予算の計上はないと思うんですけれども、秋以降の補正なり次年度の予算案でなにか対応が必要と思われていることがいまありましたら、どのようにお考えでしょうか。 松井:今のところは大きな予算が必要だとは思ってません。ていねいに住民のみなさんに正確な情報を届けるための予算はつけていきますけれども。それ以外に大きな予算は考えてはいません。 ━━予算の話とはずれるんですが、昨日、城東区の保育園で子どもさんが食べ物をのどに詰まらせて亡くなったという事案がありましたが、現状どう把握されているのかというのと今後の市の対応を教えていただいてもよろしいでしょうか。 松井:報告は受けてます。ただ食べ物を詰まらせたのかどうかと、いまそういう話でしたけれども、それも含めていま警察で検証しているということですから、それが本当に食べ物が詰まったかどうかということは、僕が聞いてるのは確定した事実ではないと。まだそこも含めて検証中と、こう聞いてますんで、そういう検証された事実を基に我々は対応をしていきたいと思ってます。とにかく、あまりにもかわいそうというかね、本当に残念でならないと。本当にもうね、1歳少しでね、単にご冥福をお祈りするだけではちょっとねというくらい悲しいなと思います。 ━━ちなみに4年前に亡くなった時は、うつぶせ寝でしたけれども検証部会を立ち上げて検証されてたと思うんですけれど。 松井:そういうことはやりますよ。ただ、今まだ検証する材料が、なにがどうやったんかというのがまだ、いま警察でまさにそこを検証中ですから。まずは正確な確実な情報がきてない。それが来た後で、検証チームをきちっとやります。