大阪市・松井市長2020年度予算案発表会見全文(5)「僕自身の公約は実現した」
現実に即した形で見直していこうよということ
━━粗い試算なんですけど、これまでの整合性との話なんですけど、整合性は取れるというお話しでしたが、歳入面ですね、税収に関しては財政当局がいろんな数字に基づいてですね、これまで色々予測してこられたと思うんですけれども、その部分が甘くなるのかどうかわかりませんけれども、歳入面が増えるということはですね、これまでの粗い試算との歳入の計算の仕方が変わるという意味じゃないかなと思うんですけれども。その辺、整合性がとれるというのは本当に取れるのかなあと疑問ですけれども。 松井:だから実態に合わせて見直すということです。整合性は、これまでの粗い試算が僕から見ると大阪府で予算編成8年やってきたけど、あまりにもきつすぎるんじゃないのと。厳しめなんじゃないのと。現実に即した形で見直していこうよということです。事実、財政運営するような形で歳入がどうなるのかと。現実に近づけようということです。
実態に応じた形で収支を一回粗い試算出そうよというのが僕の考え方
━━現実に近づけようという意味はわかるんですけれども、これまでの大阪市はすごい厳しめにみておられたと。例えばですね前年の粗い試算ですと23年度、24年度にいろんな歳出のピークがきてですね、かなり収支が不足すると。それに対してどう手当てしようかというようなことを考えられてたと思うんですけども、その収支不足の部分が、これまでの計算よりも小さくなってしまうんじゃないかと。これまで通りにすれば、ある程度大きなものがですね。現実に即されるというのはよくわかったんですけども、そういうこれまでとの比較という部分がきちんとできるのかというのが疑問なんですけど。 松井:だからこれまで厳しめに見積もった結果ね、これは良かったんですよ。その結果、オークとか前倒しで負の遺産の清算ができるんですよ。だから、それは余力が出たということです。厳しかったから。見込みよりも厳しめに予算編成、粗い試算作ってたから。だからそんだけの余力ができたから、過去の負債について前倒してその負債を埋めれたと。僕が言うてるのは、埋めたのはええけども、これそこまでやらんでもいいんじゃないのと。厳しめに見積もったからプラスアルファ出たんです。実態に即した計算手法でやっていっても、過去の借金は十分返せるわけです。その厳しめに見積もりすぎた部分は、ほかでサービス拡充に、これは使える財源としてとっといてもいいんじゃないのということ。だから予算でそういう長期の粗い試算やりながらね、実際には粗い試算以上のものが残ってきたと。だからそれで過去の借金返してる。それはいいんだけれども、それは実態よりも厳しすぎるからそういうものが生み出せたんじゃないのと。実態に応じた形で収支を一回粗い試算出そうよというのが僕の考え方です。