大阪市・松井市長2020年度予算案発表会見全文(5)「僕自身の公約は実現した」
市長選で訴えたこと、どの程度実現できた?
大阪市・松井市長2020年度予算案発表会見全文(5)「僕自身の公約は実現した」
━━大阪の成長と子どもを見守る充実予算とおっしゃいましたけど、市長選で訴えられたこと、どの程度実現できたかという部分で自己評価を改めてお願いします。 【中継録画】報道陣の質問に答える大阪市の松井一郎市長(2020年2月13日) 松井:市長選で訴えたのは重大な児童虐待ゼロに向けた取り組みですから、その第一歩になるのは児童相談所の機能、それからキャパの拡充ですから。これはまだできてないですけど、これから建築に入るんで。これは決定したので僕自身の公約は実現したと思っています。さらに虐待数案件増えてきてますから、これから専門職をきちっと雇用していく、そういう段階に入ってきたなと思っています。
児童虐待に対する専門職が圧倒的に不足
━━児童虐待の専門人材は、雇用プラス配置転換とかで、なんとか4か所目っていう増員は補っていきたいというお考えですか。 松井:配置転換はもちろんですけども、専門職が圧倒的に不足してると。今の大阪市の子ども青少年局、児童虐待担当というのは、職員構造が非常にいびつ。過去に専門職を計画的に募集しなかった時期があったと。だから、これも経験が非常に重要になるというわけで、経験豊富なベテラン、ここにすごく大きな負荷がかかっている。そのベテランが若い人を指導してくれてるというような状況です。だからそもそもが一か所体制でやってたわけですから270万大阪市民で、橋下・吉村さんで3か所という拡充させて、人も拡充させてきたと。過去の経過の中で、職員の年齢構成がいびつな部分があるので、それは一緒に解消できません。数年かけて専門職を増やしながら、持続可能な児童虐待対策のチームが構成できるようにしていきたいと思います。
阿倍野再開発など過去の失敗大型開発と夢洲・うめきたの違いは?
━━先ほどの負債の話の関連ですけども、負債の中に出てくる阿倍野再開発事業であるとかオーク200というのも、当初は大阪の資産を作ろうという狙いで始まったものだと思うんですけども、こういった過去の失敗した大型の開発と、今取り組まれる夢洲であるとか、うめきたというものは、どういうところに違いがあるんでしょう。 松井:だってこれ、ハコ作ってるだけやから。これはようは当時の銀行の信託事業にたいして検証もせず、信託事業にだまってのって、ええ話にとびついて大失敗した事例です。我々はハコをつくっているわけじゃありません。我々はハコは民間投資でお願いしていますと。だから我々は民間がそこでビジネスチャンスを作れるような仕掛けづくりをやっていると役所は。役所のお金で金融機関と組んでハコモノを作っているわけではありません。そのへんは全く違うと思っています。