大阪市・松井市長2020年度予算案発表会見全文(5)「僕自身の公約は実現した」
粗い試算策定中、遅れている理由は?
━━粗い試算についてですが、策定中ということで例年ですと予算の時と同時に公表して頂いてたと思うんですが、いつごろ発表予定か、遅れている理由は? 松井:(担当者に)いつごろかはどうなの? 出来次第。なぜ同時じゃないのと、僕のひとつ考え方を伝えて、試算を見直しているということです。知事当時に府の試算という形で様々な粗い試算やってきましたけど、実態によりあわせようと大阪市で試算してもらっていると。 ━━これまで市が作ってきたものと、市長が知事時代にご経験されていたものと、どの部分が課題だという認識でそうなっているのでしょうか 松井:財政局長いてるけど、財政局長の立場になると、長年大阪市の昔の放漫経営で大変な厳しい目にあったから、厳しさの上にも厳しめにと、そういう立場にたって財政局は粗い試算を出します。僕の立場は、大阪市は株式会社ではないんでね。内部留保金をどんどんためればいいという会社じゃないんですよ。使えるお金をどう生み出してくるか、そのことで市民に還元をする施策としてね、色々サービスとして、それが僕の考え方だから。だから市民に施策としてサービスとしてサービス拡充していくためには、財源を必要となってくる。財政当局は厳しい上にも厳しい、僕はできるだけ現実に見合わす中での計算方法。これは知事時代もそうしてきましたんで、そういう形でこの間、まあ市長就任以来、何か月にわたり財政当局とやりあいをしながら、でもお互いはお互いの立場でやっているので、そういう中で過去にやってきた粗い試算の考え方と少し見直して試算をやりかえてるということです。 ━━そうすると前提条件などが厳しめに見積もられすぎていたので、それより実態に合わせた形のゆるやかにするという、そこの部分を見直すという形でやり直しているとかそういうイメージですか。 松井:そういうイメージですね。
府のようなやり方に合わせるのか?
━━それはそうすると、いま知事時代のお話しがありましたけれども、府のやり方がどうなのかわからないんですが、府のようなやり方に合わせていくということですか? 松井:いや、これは一般的などこの自治体でもやっている計算手法と。そこと比べて大阪市は厳しすぎるというところがあるんで、そこまで財政当局は仕方がないと思いますよ、将来を見る中で。こっちはやっぱりサービス拡充していくわけだから、さっきも言ったけど、児童虐待、児童相談所を4か所体制にしていく、人を増やしていくこれは財源がないと無理なわけだから。だからって赤字予算決算になれば、これは市民のみなさんに負担が増えるわけだから。そういう中において、サービスを拡充するにあたって、やはりどの自治体もスタンダード的にやってる手法でやろうということです。 ━━大阪市がほかの自治体と比べて特異ななり方をしてたということですか? 松井:ちょっと厳しすぎるところがあるんじゃないのと、僕から見るとね。 ━━そうすると、前提条件がこれまでと変わってくるのかなと思うんですけれども、これまで出されていた市の粗い試算とも一貫性みたいなものは担保できるんでしょうか。 松井:それは担保できますよ。粗い試算を出すねん出する考え方、そこはこういう考え方を取り入れましたということで見直すわけですから。