太陽生命は円債を最大3000億円積み増し、外債からシフト継続-24年度
(ブルームバーグ): 太陽生命保険は2024年度に超長期債を中心に円債を最大3000億円積み増す方針だ。清友美貴取締役常務執行役員が18日の運用方針説明会で明らかにした。
清友氏は円債積み増しは「23年度が600億円前後で、24年度上期はその2、3倍、年度全体で4、5倍、最大3000億円程度になる」と話した。上期はヘッジ付き外債から円債へのシフトを継続し、10年金利が1%近辺で積極的に買い入れて計画以上に積み増した。下期も「前倒しで買っていきたい」と言う。
日本銀行の追加利上げは年内に1回を想定。7月の利上げ後に株急落と円高になったため、日銀は「市場の反応を意識しすぎている面もある」と清友氏は語るが、米経済は想定より強く、「株安と円高のリスクは遠のいている」と指摘。日銀は25年1月以降も追加利上げを模索していくとみる。
国内金利については、米国が利下げを継続する中で上値が抑制されるとみており、年度末で10年金利が0.9%、20年金利が1.7%、30年金利は2.1%と現状程度を想定しているという。
【太陽生命の2024年度下期運用計画】
【金融環境見通し:下期想定レンジ(25年3月末)】
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Masahiro Hidaka