「宿題をするたびに大泣き」繊細気質な子どもの“癇癪”に疲弊…当事者が語る、親としてやってよかったこととは?
場合によっては“消しゴム役”を引き受ける
字の書き方は練習はするのに、消しゴムの使い方って改めて習いませんよね。そう、入学直後の子どもにとって、字を上手に消すのって実はとても難しいことなんです。いま振り返ってみても、あきらかに癇癪を増幅させる要因の一つでした。 その解決手段として行ったのが、慣れるまでは親が消しゴム役を引き受けるという対策。 「親が代わりに消してあげるなんて過保護!」という声が聞こえてきそうですが、最初くらいは手伝ってあげてもいいんじゃないかなというのが私の持論です。 そして消しゴム役を親が引き受けている時に、ついでに消しゴムの使い方を教えてあげるといいですね。ちなみに上手く消すコツは、消しゴムを使う手と反対の手をエル字にして、消す文字を囲むように紙を押さえることです。そうすると、紙がズレにくく軽い力で消せるようになります。 このようなアドバイスをすることで、子どもにも少しずつ「次は自分でやってみようかな」という気持ちが芽生えてきます。 繊細っ子は元来真面目な性格です。ラクをしてずっと親にやってもらおうなんてことは思わないので、安心して一時期の消しゴム役を引き受けてあげてほしいです。私自身は娘が1年生の後半を迎える頃には、消しゴム役はお役御免となりました。
宿題とはまったく違う話をする
「宿題いやだ~」と泣いてる時に効果絶大だったのが、目の前の宿題とはまったく違う話に変えてしまう方法。 例えば算数の宿題で「かきが5個ありました。ひろしくんが4個食べました。残りは何個でしょう」という問題があったとします。そしたら「ねぇ、ひろし食べ過ぎじゃない!?」とツッコミを入れる。そこから違う雑談に展開していって、気持ちを立て直すというやり方です。 なかなかふざけた方法ですが、これが意外と使えます。 泣いている時点で集中力は切れているので、問題を解くことから意識を少しそらして気分転換。それが結果的に宿題を早く終えることに繋がりました。毎回は通用しなくても、やって笑ってくれたらラッキーくらいの気持ちでやるのがポイントです。 次回は、スクールカウンセラーさんに宿題癇癪について相談しに行った際、教えてもらった方法をお話します。 【Profile】びす子(@bisucoco1) 繊細気質(HSC)な小3娘の母。繊細っ子が自信を持てるようなスモールステップ化や声かけを発信。また、過去に育児ノイローゼになった経験から、子どもと同じように『自分のことも大切にする!』を心がけている。苦痛に感じることは、たとえ子どものためであっても無理してやらない。親子そろって笑顔でいられるちょうどいいバランスを模索中。小学校にあがって大変なことが増えたため、自身の子育て経験をもとに便利なアイテムやアイデアを公開している。
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