日本人最後の砦、和島大海がまさかの1RKO負け。7月の決勝ラウンドは海外勢に乗っ取られる!?【K-1】
「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で-70kg世界最強決定トーナメント「K-1 WORLD MAX 2024」の1回戦7試合が行われた。 フェルドンクの左ストレートに和島の顔がぐしゃり 日本からは前K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の和島大海(月心会チーム侍)、今回がキックボクシングではプロデビュー戦となる元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者の中島玲(フリー)、アキレス腱断裂で欠場となったジョーダン・ピケオーに代わり、大抜擢となった璃久(HIGHSPEED GYM)の3人が出場したものの、いずれもKO負け。7月に行われる決勝トーナメントに1人も進めないという緊急事態となった。 和島はメインでダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)と対戦。
1R、サウスポーの和島とオーソドックスの構えのフェルドンク。和島はいきなり左ハイを飛ばす。しかしフェルドンクの右ミドルがローブローとなり一時中断。すぐに再開され、和島は左ミドル、左ロー、左ストレートと得意の攻撃を繰り出すがフェルドンクも左フック、ミドルキックを返す。今度は和島の左ミドルがローブローとなり中断。激しい打ち合いの中、和島のキック、ヒザにフェルドンクの左フックが合い始める。激しい打ち合いの中、フェルドンクの右フックからの左フックで和島がダウン。立ち上がった和島だったが、残り10秒、フェルドンクの右フックで2度目のダウン。和島は立ち上がることができず、KO負けを喫した。 試合後の会見で和島は「すごい悔しい…。絶対に強くなって戻ってきます」と言葉を絞り出した。
璃久はデング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)に、中島はヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアンタイ)にKO負けを喫し、日本人選手は全滅となった。 この日はフェルドンク、シルバ、アキモフに加え、ロマーノ・バクボード(オランダ/ARJ Trainingen)、ゾーラ・アカピャン(ジョージア/Gridin Gym)、カスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)、オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)の7人が7月に行われる決勝ラウンドに駒を進めた。 トーナメントはこの7人に主催者推薦のワイルドカードによる1名を加えた8選手で行われる。今後、ワイルドカードで日本人選手が選出されなければ、トーナメントは外国人選手のみで行われることとなる。